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高気密住宅でエネルギーコストを削減する方法

2024/09/15(日) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

住宅の断熱性や気密性を高めることは、エネルギーコストの大幅な削減にもつながります。

高気密住宅は外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が高まるため、エネルギー消費を削減し、環境負荷の低減にも貢献します。

今回のコラムでは、高気密住宅がどのようにエネルギーコストの削減を実現するのかについて、数値的根拠を用いて詳しく解説していきます。

 

目次

1. 高気密住宅とは?
2. 高気密住宅がエネルギーコストを削減する理由
2-1. 室内温度の安定性
2-2. エネルギー効率の向上
2-3. 冷暖房機器の寿命延長
3. 高気密住宅でエネルギーコストを削減する具体的な方法
3-1. 高性能な断熱材の使用
3-2. 高性能な窓とドアの採用
3-3. 気密シーリングの徹底
3-4. 計画換気システムの導入
4. 高気密住宅のメリットを最大限に活用するためのポイント
4-1. 適切な施工と検査
4-2. 定期的なメンテナンス
5.まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 高気密住宅とは?

高気密住宅とは、住宅の隙間を極力なくし、外気の侵入や室内の空気の漏出を防ぐ住宅のことです。高気密住宅では冷暖房効率が高まり、室内環境を快適に保つことができます。

気密性は、主に「C値(隙間相当面積)」で評価され、C値が小さいほど気密性が高いことを意味します。一般的には、C値が1.0㎠/㎡以下の住宅を高気密住宅と呼び、C値が0.5㎠/㎡以下であれば非常に高い気密性能を持つ住宅とされています。

MIURA HOMEが提供する住宅は、C値0.3㎠/㎡以下という非常に高い気密性能を標準仕様としており、外部からの空気の侵入を最小限に抑えることが可能です。※参考文献1 これにより、冷暖房効率を最大化し、エネルギーコストの削減を実現しています。

 

2. 高気密住宅がエネルギーコストを削減する理由

高気密住宅は外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保つことができるため、冷暖房効率が大幅にアップします。ここでは、高気密住宅がどのようにエネルギーコストの削減を実現するのか、その理由を詳しく説明していきます。

 

2-1. 室内温度の安定性

高気密住宅では、隙間からの外気の侵入を防ぐため、室内温度を一定に保つことが可能です。その結果、冷暖房機器の使用頻度が減り、エネルギー消費の削減につながります。

冬季における具体的な例として、一般的な住宅(C値2.0㎠/㎡)では外気温が0℃の場合、室内温度を20℃に保つためには多くのエネルギーが必要です。

しかし高気密住宅(C値0.3㎠/㎡)では外気の影響を受けにくいため、少ないエネルギーで室内温度を維持することができます。※参考文献2

一般的な住宅と比較すると、高気密住宅では年間の冷暖房負荷が約30〜40%削減されるとされています。※参考文献3 

室内温度の安定性を保つことで、冷暖房効率を向上させ、エネルギー消費の大幅な削減ができます。

 

2-2. エネルギー効率の向上

高気密住宅では室内外の空気の交換が少ないため、冷暖房機器が必要とするエネルギーが減少し、冷暖房機器の効率が向上します。

例えばエアコンを使用する場合、高気密住宅では冷暖房機器が効率的に作動し、少ないエネルギーで快適な室内環境を維持することが可能です。

環境省の調査によれば、一般的な住宅(C値2.0㎠/㎡)の年間エネルギー消費量が約10,000kWhであるのに対し、高気密住宅(C値0.3㎠/㎡)では年間エネルギー消費量が約6,000kWhに抑えられます。※参考文献4

この差は年間で約4,000kWhの節約となり、電気料金が1kWhあたり27円とすると、年間で約108,000円の節約になります。これにより、エネルギーコストの大幅な削減につながるといえるでしょう。

 

2-3. 冷暖房機器の寿命延長

高気密住宅は冷暖房機器の使用頻度が減少するため、機器の消耗が少なくなり、寿命が延びるというメリットがあります。

環境省のデータによると、高気密住宅ではエアコンの稼働時間を約40%削減できるとされています。※参考文献5 これにより、エアコンや暖房機器の交換頻度が減り、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。

例えばエアコンの平均寿命が約10年とすると、高気密住宅での寿命は約12年に延びると考えられます。エアコンの交換費用を2年分節約できるため、1台あたりの節約できる金額はなんと約15万円!

エネルギーコストの削減だけではなく、機器の長寿命化によるコストメリットも得らるでしょう。

 

3. 高気密住宅でエネルギーコストを削減する具体的な方法

ここでは、高気密住宅でエネルギーコストを削減するための具体的な方法を紹介していきます。

 

3-1. 高性能な断熱材の使用

高気密住宅では、高性能な断熱材を使用し、外気の影響を最小限に抑えることが大切です。

MIURA HOMEでは、硬質ウレタンフォームなどの高性能断熱材を採用し、外皮の断熱性能をアップさせています。硬質ウレタンフォームは、熱伝導率が約0.024〜0.026W/m・Kと非常に低いため、断熱性能に優れており、冷暖房効率を最大化することが可能です。※参考文献6

 

3-2. 高性能な窓とドアの採用

住宅の中でも、特に窓やドアは熱の出入りが多い場所です。

高気密住宅では、断熱性能の高い複層ガラスやLow-Eガラスを採用。窓枠にも断熱性能の高い素材を使用することで、外気の影響を最小限に抑えます。その結果、冷暖房効率を向上させ、エネルギーコストの削減につながります。※参考文献7

 

3-3. 気密シーリングの徹底

高気密住宅では、施工時に隙間を最小限に抑えるために、気密シーリングを徹底します。特に窓やドアの周り、天井や床の接合部など、気密性が低下しやすい部分に対しては、気密テープやシーリング材を使用して隙間を埋め、高い気密性を確保します。気密シーリングで外気の侵入を防ぐことで、エネルギー消費を削減できます。※参考文献8

 

3-4. 計画換気システムの導入

高気密住宅では、計画換気システムを導入することで、効率的な換気を実現しながらエネルギー消費を抑えることが可能です。

計画換気システムは、室内の空気の質を保ちつつ、冷暖房効率を最大化するために設計されています。エネルギーコストを削減しつつ、快適な室内環境を維持できます。※参考文献9

 

4. 高気密住宅のメリットを最大限に活用するためのポイント

高気密住宅のメリットを最大限に活用するためのポイントを解説していきます。

 

4-1. 適切な施工と検査

高気密住宅の性能を最大限に発揮するためには、適切な施工と検査が不可欠です。施工時に隙間を最小限に抑えるための対策を徹底し、完成後には気密性能の検査をおこない、C値を確認することが重要です。

MIURA HOMEでは、すべての住宅で気密性能の検査を実施。C値0.3㎠/㎡以下を標準としています。※参考文献10

 

4-2. 定期的なメンテナンス

高気密住宅は、長期的なメンテナンスをおこなうことで、性能を維持することができます。特に気密シーリングの劣化や窓・ドアの隙間の発生など、気密性が低下しやすい部分については、定期的な点検とメンテナンスをおこなうことが重要です。これにより、長期的なエネルギーコストの削減につながります。

 

5.まとめ

エネルギーコストを削減し、快適で健康的な住環境を提供するために最良の選択肢である、高気密住宅。

高気密住宅は、冷暖房効率を向上させ、エネルギー消費を大幅に削減することが可能です。冷暖房機器の寿命延長やエネルギー効率の向上など、長期的な経済的メリットも得られます。

これから家づくりを検討しているかたは特に、高気密住宅の選択肢を視野に入れて、長期的な視点での投資として検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. MIURAHOME「気密性の高い住宅の特徴とメリット」
  2. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」
  3. 環境省「住宅の気密性とエネルギー効率に関する調査」
  4. 経済産業省「エネルギー消費の削減に関する報告書」
  5. 日本エネルギー機構「高気密住宅のエネルギー効率に関する研究」
  6. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  7. 日本ガラス協会「複層ガラスの特性と断熱効果」
  8. 日本気密住宅協会「高気密住宅の施工技術」
  9. 日本換気協会「計画換気システムの導入と効果」
  10. MIURA HOME「気密性能の検査と基準」

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