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断熱材選びのポイント:硬質ウレタンフォームを選ぶ理由とは?

2024/09/13(金) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

住まいの快適性とエネルギー効率に大きく影響する、住宅の断熱性能。性能を最大限に発揮するためにも、断熱材の選択はとても大切だといえます。

数ある断熱材の中でも、特におすすめなのが硬質ウレタンフォーム。高い断熱性能と耐久性を持つ優れた素材として広く採用されています。

今回のコラムでは、なぜ硬質ウレタンフォームを選ぶのかについて、数値的根拠を交えて詳しく解説していきます。

 

目次

1. 断熱材の役割と重要性
2. 硬質ウレタンフォームとは?
3. 硬質ウレタンフォームの断熱性能
4. 硬質ウレタンフォームの主な特徴
4-1. 優れた断熱性能
4-2. 軽量で施工が容易
4-3. 高い気密性
4-4. 長期的な耐久性と安定性
4-5. 耐水性と防水性
5. 硬質ウレタンフォームの断熱効果と経済的メリット
5-1. 冬季の暖房費削減効果
5-2. 夏季の冷房費削減効果
5-3. 長期的なコストパフォーマンス
6. 硬質ウレタンフォームを選ぶ際のポイント
7.まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 断熱材の役割と重要性

断熱材の主な役割は、住宅の外部から熱が侵入するのを防ぎ、内部からの熱の流出を抑えこと。その結果、冷暖房効率を高め、エネルギー消費を削減し、快適な室内環境を維持できます。

特に日本のような四季の変化が激しい地域では、断熱性能の高い住宅が求められます。

断熱材の選択には、熱伝導率(λ値)、耐久性、施工性、コストなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。

硬質ウレタンフォームは、これらの要素をバランス良く備えており、多くの住宅で採用されています。

 

2. 硬質ウレタンフォームとは?

硬質ウレタンフォーム(Polyurethane Foam)は、ポリオールとイソシアネートを主成分とする発泡プラスチックです。内部に細かい気泡があり、多くの空気を含んでいるため、熱伝導率が非常に低く、高い断熱性能を発揮します。

その特性から硬質ウレタンフォームは、住宅の壁、屋根、床など、さまざまな箇所に使用されています。

特に、スプレータイプの硬質ウレタンフォームは、隙間なく充填できるため、高い気密性を確保するのに最適です。

 

3. 硬質ウレタンフォームの断熱性能

断熱材の性能を評価する指標として、熱伝導率(λ値)があります。熱伝導率とは、材料がどれだけ熱を伝えやすいかを示す数値で、値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。

硬質ウレタンフォームの熱伝導率は約0.024〜0.026 W/m・Kと、非常に低い数値を示します。※参考文献1 これは、他の断熱材と比較しても非常に優れた性能といえるでしょう。

例えば、一般的に使用されるグラスウールの熱伝導率は0.035〜0.045 W/m・Kであり、硬質ウレタンフォームの方が約30〜40%も断熱性能が高いことがわかります。

硬質ウレタンフォームの優れた断熱性能により、同じ厚さであっても他の断熱材よりも高い断熱効果を発揮します。そのため、薄い断熱層でも十分な断熱性を確保でき、空間を有効活用できるというメリットがあります。

 

4. 硬質ウレタンフォームの主な特徴

他の断熱材と比較して、硬質ウレタンフォームには以下のような特徴があります。

 

4-1. 優れた断熱性能

硬質ウレタンフォームは非常に低い熱伝導率を持ち、高い断熱性能を発揮。冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費を大幅に削減できます。

MIURA HOMEが採用する硬質ウレタンフォームを使用した住宅では、年間の冷暖房費が約20〜30%削減されるというデータもあります。※参考文献2

 

4-2. 軽量で施工が容易

硬質ウレタンフォームは軽量であり、建設現場での施工が容易のため、断熱材の取り付け時間を短縮することができます。

スプレータイプの硬質ウレタンフォームは、形状の複雑な場所にも適応できるため、隙間なく断熱層を形成することが可能です。これにより、高い気密性を確保することができます。

 

4-3. 高い気密性

スプレータイプの硬質ウレタンフォームを使用した場合、隙間なく密着させることが可能です。気密性を高めることで外気の侵入を防ぎ、冷暖房効率をさらに向上させることができます。

C値(隙間相当面積)が0.3㎠/㎡以下の住宅を実現するためには、このような高い気密性を持つ断熱材が非常に有効です。※参考文献3

 

4-4. 長期的な耐久性と安定性

硬質ウレタンフォームは、時間が経ってもその断熱性能をほとんど失わないため、長期的な使用に適しています。

他の断熱材と比較しても非常に優れた特性をもっているため、長い目で見てコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。一般的な住宅での使用寿命は50年以上とされており、長期間にわたって安定した性能を発揮します。※参考文献4

 

4-5. 耐水性と防水性

硬質ウレタンフォームは、密閉されたセル構造を持ち、水分をほとんど吸収しません。そのため、湿気による断熱性能の低下やカビの発生を防ぐことができます。

特に日本のような高湿度の気候では、この防水性は大きなメリットといえるでしょう。

 

5. 硬質ウレタンフォームの断熱効果と経済的メリット

硬質ウレタンフォームの断熱効果の高さは、冷暖房費の節約という経済的なメリットをもたらしてくれます。

ここでは具体的な数値を示しながら、経済面での効果について説明していきます。

 

5-1. 冬季の暖房費削減効果

冬季において、一般的な日本の住宅(Ua値0.87W/㎡・K)の年間暖房負荷は約3,000kWhとされています。※参考文献5

硬質ウレタンフォームを使用した高断熱住宅(Ua値0.39W/㎡・K)では、年間暖房負荷が約1,200kWhに抑えられるとされており、約60%の削減が可能です。

電気料金を1kWhあたり27円とすると、年間で約48,600円の節約となります。

 

5-2. 夏季の冷房費削減効果

夏季においても、硬質ウレタンフォームの高い断熱性能で外部からの熱の侵入を防ぎ、室内の冷房負荷を大幅に減少させます。

一般的な住宅と比較すると、冷房の稼働時間が約30〜40%減少するため、年間で約15,000〜20,000円の冷房費削減が期待できます。

 

5-3. 長期的なコストパフォーマンス

硬質ウレタンフォームはその耐久性から、断熱性能を長期間維持することが可能です。

一般的に断熱材は劣化するため、定期的なメンテナンスや交換が必要となることが多くあります。

しかし、耐久性の高い硬質ウレタンフォームはその頻度が少ないため、長期的に見てコストパフォーマンスが高いといえます。

さらに施工の手間も少なく、トータルコストで見ても優れた選択肢だといえるでしょう。

 

6. 硬質ウレタンフォームを選ぶ際のポイント

硬質ウレタンフォームを選ぶ際には、以下のポイントを確認しておきましょう。

 

  • 熱伝導率の低さ: 硬質ウレタンフォームは、断熱材の中でも非常に低い熱伝導率を持つため、断熱性能が高い。
  • 耐久性: 長期間にわたり断熱性能を維持するため、メンテナンスの手間が少なく、長期的に見て経済的。
  • 防水性: 湿気の影響を受けにくく、カビや腐敗のリスクを低減。
  • 施工の容易さ: 形状の複雑な場所にも適応できるため、施工時の隙間が少なく、気密性が高まる。

 

7.まとめ

硬質ウレタンフォームは、優れた断熱性能、軽量性、高い気密性、防水性、耐久性など、多くのメリットを持つ断熱材です。冷暖房効率を向上させてエネルギー消費を削減することで、経済的メリットももたらしてくれます。

また、環境負荷を低減するため、持続可能な社会への貢献にもつながります。

MIURA HOMEが採用する硬質ウレタンフォームは、これらの特性を活かし、快適で経済的かつ環境に優しい住宅を提供しています。

ぜひ、理想的な住まいづくりの参考にしてみてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  2. 環境省「住宅の断熱性能とエネルギー効率に関する調査」
  3. 日本気密住宅協会「高気密住宅の施工技術」
  4. 経済産業省「断熱材の長期的性能に関する調査」
  5. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」

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