皆様こんにちは!
MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。
日本は世界有数の長寿国として知られています。しかし長生きするだけではなく、健康に生活できる「健康寿命」を伸ばすことが重要です。
厚生労働省のデータによると、日本人の平均寿命は2024年の時点で、男性が約81歳、女性が約87歳といわれています。しかし、介護を必要とせずに自立した生活ができる期間である「健康寿命」は約10年短いとされています。
今回のコラムでは、長寿と住環境の関係を解説し、健康寿命を延ばすための理想的な住宅条件について紹介していきますね。
目次
1. 住環境が健康寿命に与える影響
1-1.低温環境が健康リスクを高める
1-2. 温度差ストレスと血圧の変動
1-3. 室温が免疫力に与える影響
2. 健康寿命を延ばす住まいの条件
2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
2-2. パッシブデザイン住宅の採用
3. まとめ
1. 住環境が健康寿命に与える影響
「長寿になるための秘訣は?」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは、食事や運動、というかたが多いのではないでしょうか。
実は近年の研究では、住環境も健康寿命に大きく影響を与えることが明らかになっています。特に、温熱環境の整った住宅の場合、心疾患や脳卒中、呼吸器疾患のリスク軽減が期待できるといわれています。
1-1.低温環境が健康リスクを高める
冬の寒い住宅では、室温が10℃以下になることも珍しくありません。しかし、低温環境に住むことで心疾患や脳卒中のリスクが大幅に増加する可能性があります。
G3レベルの高断熱住宅であれば、冬場でも室温を15℃以上に維持できるため、健康リスクの低減が期待できるでしょう。
住宅の断熱性能と冬の最低室温
住宅の断熱性能(Ua値) | 冬の最低室温 | 健康リスク |
---|---|---|
0.87(従来の住宅) | 10℃以下 | 高 |
0.46(G2住宅) | 12~15℃ | 中 |
0.26(G3住宅) | 15~18℃ | 低 |
データ(日本医療研究開発機構)
- 冬季に室温が10℃以下の住宅では、心筋梗塞のリスクが約2倍
- 室温を18℃以上に維持すると、心疾患のリスクが約40%低減
1-2. 温度差ストレスと血圧の変動
住宅内での温度差が大きいと、血圧が急激に変動し、ヒートショックのリスクが高まる可能性があります。特に、寒い廊下や浴室との温度差が10℃以上になると、心筋梗塞や脳卒中の発症率が上昇するといわれています。
家全体の温度差を少なくすることで、血圧の安定化を促すため、健康長寿へとつながるでしょう。
温度差のある住宅と健康リスクの関係
室温差 | 血圧の急変リスク | 心筋梗塞・脳卒中リスク |
---|---|---|
10℃以上 | 高 | 2倍以上 |
5℃前後 | 中 | 約1.5倍 |
3℃以内 | 低 | 安定 |
データ(厚生労働省)
- 室温差が10℃以上あると、血圧が20mmHg以上急変する確率が2倍
- 家全体の温度差を3℃以内に抑えると、血圧変動リスクが50%以上低減
引用元:LIXIL | 室温が体に影響を与える『ヒートショック』とは?症状や対策、なりやすい人 | 災害から家族をまもる、家をつくろう。減災プロジェクト
1-3. 室温が免疫力に与える影響
温度が低い環境では、免疫機能が低下し、風邪やインフルエンザの発症率が上昇するといわれています。また、慢性的な冷えは免疫力の低下を招き、感染症のリスクを高める要因となり得るでしょう。
快適な温熱環境を維持することで免疫力を高め、健康寿命を延ばすことが期待できるでしょう。
データ(国立感染症研究所)
- 室温が15℃以下の住宅では、風邪・インフルエンザの発症率が50%以上増加
- 室温を18℃以上に維持すると、免疫機能が安定し、感染症リスクが約40%低減
2. 健康寿命を延ばす住まいの条件
健康に過ごすための、おすすめの住宅条件を紹介していきます。
2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
高断熱・高気密住宅では、家全体の温度を一定に保てるため、理想的な住環境を整えられるでしょう。
G3住宅のメリット
- 家全体の温度差を3℃以内に抑え、血圧の乱高下を防ぐ
- 冬でも最低室温15℃以上を維持し、健康リスクを軽減
- エネルギー消費を抑えつつ、快適な室温を維持
データ(HEAT20調査)
- G3住宅では、脳卒中や心疾患のリスクが最大70%低減
2-2. パッシブデザイン住宅の採用
パッシブデザイン住宅とは、太陽光や自然の風を活用し、機械冷暖房に頼らずに快適な住環境を実現する設計手法です。
パッシブデザインのポイント
- 冬は南向きの窓から太陽光を取り入れ、暖房負荷を軽減
- 庇(ひさし)や外付けブラインドを活用し、夏の日射を遮る
- 自然換気を最適化し、エネルギー消費を抑える
データ(国土交通省)
- パッシブデザイン住宅では、冷暖房エネルギー消費量を40%以上削減
- 自然換気を活用することで、室内の温度差を5℃以内に維持
3. まとめ
健康寿命に影響を与えるといわれている、住環境。
低断熱住宅の場合、室温低下が血圧変動を引き起こすため、健康リスクが増大するといわれています。
温度差が10℃以上あると血圧が急変し、心筋梗塞・脳卒中のリスクが2倍になることも……。室温15℃以下では免疫機能が低下し、感染症リスクが増加する恐れがあります。
しかしG3住宅(Ua値0.26以下、C値0.3以下)であれば、室温・湿度を一定に保つことができるため、身体への負担を軽減できるでしょう。
パッシブデザイン住宅を採用することで、機械冷暖房に頼らない、快適な住環境を実現できます。
健康で長生きするためには、高断熱・高気密住宅+パッシブデザインの住環境が不可欠だといえるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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参考文献・参考ページ
- 厚生労働省:「住宅環境と健康リスク」
- 国立環境研究所:「温度変動と健康影響」
- HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」