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窓の断熱性能が健康に与える影響

2025/02/22(土) 三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

住宅の断熱性能を考える際に、多くの人が、壁や屋根の断熱材に注目します。しかし、実際には住宅の熱の50%以上が窓から流出しているため、窓の断熱性能が家全体の快適性や健康に大きく影響することがわかっています。

今回のコラムでは、窓の断熱性能が健康に与える影響について解説していきましょう。

目次

1. 窓の断熱性能が低いと起こる健康リスク
1-1.室温低下によるヒートショックの危険性
1-2. 低温環境による免疫力の低下
1-3. 結露の発生とカビ・ダニの繁殖
2. 健康的な住環境を実現する窓の断熱対策
2-1. 高断熱窓(Low-E複層ガラス・トリプルガラス)の導入
2-2. 窓の断熱リフォームの重要性
3. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 窓の断熱性能が低いと起こる健康リスク

窓の断熱性能が低いと、冬は冷気が入り込み、室温が下がりやすく、ヒートショックや免疫力低下のリスクが高まるといわれています。

高性能な断熱窓を採用することで、温度差のない健康的な住環境を実現。呼吸器疾患や心血管疾患の予防にもつながるでしょう。

 

1-1.室温低下によるヒートショックの危険性

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる現象です。特に窓の断熱性能が低い住宅では、室温が不安定になるため、ヒートショックのリスクが増大する可能性があります。

 

低断熱窓がもたらす影響

  • 冬の夜間、窓の表面温度が下がり、体感温度が5℃以上低下
  • 窓際に近づくと、冷気の影響で血圧が急変
  • 浴室やトイレとの温度差が大きくなり、心血管疾患のリスクが増大

データ(厚生労働省調査)

  • 年間19,000人以上がヒートショック関連の事故で死亡(交通事故の約5倍)
  • 窓の断熱改修をおこなった住宅では、ヒートショックリスクが約40%低減

 

1-2. 低温環境による免疫力の低下

冬場に室温が低下すると、体温が下がり、免疫機能が低下します。特に、窓の断熱性能が低い家では、室温が15℃以下になることが多く、風邪やインフルエンザの発症リスクが大幅に上昇するといわれています。

 

高断熱窓によるメリット

  • 室温を一定に保ち、免疫力の低下を防ぐ
  • 呼吸器疾患(ぜんそく・気管支炎)リスクを軽減
  • ウイルスの感染リスクを抑え、健康維持に貢献

データ(国立感染症研究所)

  • 室温が18℃以下の住宅では、風邪やインフルエンザの発症率が50%以上増加
  • 15℃以下では、免疫細胞の活動が30%以上低下

 

1-3. 結露の発生とカビ・ダニの繁殖

窓の断熱性能が低いと、冬場に結露が発生しやすくなり、カビやダニの温床になります。特に、アレルギーや喘息の原因となるカビ・ダニの繁殖が、室内環境を悪化させることになります。

 

結露を防ぐために

  • Low-E複層ガラスやトリプルガラスを採用し、窓表面温度を上げる
  • 室内の湿度を50%前後に調整し、カビの発生を抑制
  • 換気システムを最適化し、湿気を外に逃がす

データ(日本建築学会)

  • 湿度70%以上の環境ではカビの繁殖が3倍
  • 結露が多い家では、アレルギー発症率が1.5倍に増加

 

2. 健康的な住環境を実現する窓の断熱対策

ここでは、窓の断熱対策や断熱リフォームの重要性について紹介していきますね。

 

2-1. 高断熱窓(Low-E複層ガラス・トリプルガラス)の導入

断熱窓の性能比較

窓の種類 熱貫流率(U値) 特徴
単板ガラス(従来の窓) 5.8W/㎡K 断熱性が低く、結露しやすい
Low-E複層ガラス 2.3W/㎡K 断熱性が向上し、結露しにくい
トリプルガラス(樹脂サッシ) 0.8W/㎡K 最高レベルの断熱性、室温安定

データ(国土交通省)

  • トリプルガラス+樹脂サッシに交換すると、窓際の体感温度が5℃向上
  • 冬場の最低室温が2〜3℃上昇し、ヒートショックリスクが半減

引用元:LIXIL | 感染症、厳しい寒さの減災を知る | 災害から家族をまもる、家をつくろう。減災プロジェクト

 

2-2. 窓の断熱リフォームの重要性

断熱リフォームで得られる効果

断熱リフォームをすることで、室温が安定し、ヒートショックのリスク低減につながります。

また、結露が減るため、カビ・ダニの発生を抑制。室内環境を快適に維持できます。

暖房効率が向上するので、光熱費の削減にもつながるでしょう。

データ(HEAT20調査)

  • 窓の断熱改修だけで、暖房エネルギー消費量が約30%削減
  • G3レベルの窓性能を導入すると、室温の変動が最小限に抑えられ、健康リスクを軽減

 

3. まとめ

窓の断熱性能が低いと、ヒートショック・免疫力低下・結露による健康被害が発生する可能性があります。

しかし高断熱窓(トリプルガラス+樹脂サッシ)を取り入れることで、冬の室温を一定に保ち、健康リスクの低減につながるでしょう。

窓の断熱リフォームは、暖房効率を向上するため、光熱費の削減にもなりますよ。

健康的な住環境を実現するためには、壁や屋根だけでなく、窓の断熱性能を高めることが重要です。家族の健康を守るために、高断熱窓の導入を検討し、快適で安全な住まいを実現しましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省:「住宅の断熱性能と健康影響」
    https://www.mlit.go.jp
  2. 厚生労働省:「ヒートショックの危険性と予防策」
    https://www.mhlw.go.jp
  3. HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」
    https://www.heat20.jp

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