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SW工法とは?高い耐震性能を持つ家づくりの秘密

2024/10/28(月) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

日本は地震が頻発する国であり、住宅の耐震性能は家を建てる際に非常に重要な要素のひとつです。

近年では、耐震性能に優れた「SW工法(スーパーウォール工法)」が注目を集めています。

SW工法は、強度の高いパネルと断熱材を組み合わせることで、高い耐震性と快適な住環境を提供する工法です。

今回のコラムでは、SW工法の特徴やその高い耐震性能の秘密について詳しく解説していきましょう。

 

目次

1. SW工法とは?
2. SW工法の高い耐震性能の理由
2-1. パネル構造による剛性の向上
2-2. モノコック構造による強度の向上
2-3. 高強度断熱パネルの使用
3. SW工法によるその他のメリットとは?
3-1. 高い断熱性能と省エネ効果
3-2. 健康的な住環境の提供
3-3. 優れた耐火性能
4. MIURA HOMEのSW工法への取り組み
5. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. SW工法とは?

SW工法(スーパーウォール工法)とは、木造住宅において、柱や梁だけでなく、壁全体で建物の荷重を支える構造のことを指します。具体的には、高強度の断熱パネルを用いて、壁・床・天井を一体化。住宅全体の剛性を高めることで、地震や台風などの外力に対して強い耐性を持たせる工法です。※参考文献1

SW工法に用いられるパネルは、内部に硬質ウレタンフォームなどの断熱材が充填された構造用合板から構成されており、高い断熱性能と強度を併せ持っています。そのため、SW工法の住宅は耐震性だけでなく、省エネ性能や居住者の快適性も兼ね備えた住宅となっています。

 

2. SW工法の高い耐震性能の理由

SW工法が高い耐震性能を持つ理由は、その構造と使用する材料にあります。ここでは、SW工法の具体的な耐震性能について詳しく説明していきましょう。

 

2-1. パネル構造による剛性の向上

SW工法では、壁全体を構造用パネルで覆うことにより、住宅全体の剛性を高めています。地震の際に建物がねじれにくくなり、柱や梁にかかる負担が分散されるため、建物全体が安定します。

国土交通省の実験によれば、SW工法の住宅は、耐震等級3(建築基準法の1.5倍の耐震性能を持つレベル)を標準的にクリアすることが確認されています。※参考文献2 これは、震度6強から7程度の大地震にも耐える性能を持つことを意味します。具体的には、建物全体の揺れを最大で30%以上抑制する効果があるとされています。※参考文献3

 

2-2. モノコック構造による強度の向上

SW工法は「モノコック構造」とも呼ばれる構造を採用。飛行機や自動車の車体構造にも用いられている技術でもあります。

モノコック構造とは、外殻全体で荷重を分散して支える仕組みであり、建物全体が一体となって外力に抵抗します。

この構造により、SW工法の住宅は、局所的な損傷が建物全体の倒壊に繋がりにくいという特長を持っています。

特に、地震時には建物全体が均等に揺れるため、柱や梁の接合部に過度な力が集中することなく、安定した構造を保てるでしょう。※参考文献4

 

2-3. 高強度断熱パネルの使用

SW工法で使用される断熱パネルは、高強度の構造用合板に硬質ウレタンフォームを充填したもので、断熱性能と強度を兼ね備えています。

硬質ウレタンフォームは、一般的な断熱材と比較して圧縮強度が高く、変形しにくい特性を持っています。

この高強度断熱パネルを使用することで、SW工法の住宅は、地震時に外力を受けても変形しにくく、壁全体で建物の荷重を支えることが可能です。

実際に、SW工法の住宅で使用される断熱パネルの圧縮強度は、通常の構造用合板の約1.5倍の強度を持つことが確認されています。※参考文献5

 

3. SW工法によるその他のメリットとは?

SW工法の住宅は、耐震性能だけでなく、他にも多くのメリットがあります。

 

3-1. 高い断熱性能と省エネ効果

SW工法で使用される断熱パネルは、非常に高い断熱性能を持っています。

硬質ウレタンフォームの熱伝導率は約0.024〜0.026W/m・Kと非常に低く、外気の影響を受けにくいため、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を削減することが可能です。※参考文献6

国土交通省のデータによれば、SW工法の住宅は、年間の冷暖房費が一般的な木造住宅と比較して約30%削減できると報告されています。※参考文献7 これにより、居住者は年間で約8万円のエネルギーコストを節約できるでしょう。

 

3-2. 健康的な住環境の提供

SW工法の住宅は、高い気密性と断熱性能により、室内の温度や湿度を一定に保つことが可能です。その結果、ヒートショックのリスクを低減し、健康的な住環境を提供します。

特に、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、室内温度の安定性が非常に重要です。

厚生労働省の調査によれば、室内温度が一定に保たれると、ヒートショックによる事故が約50%減少することが示されています。※参考文献8

SW工法の住宅は、気密性が高く、室内の温度差が少ないため、健康リスクを低減する効果につながるでしょう。

 

3-3. 優れた耐火性能

SW工法で使用される高強度断熱パネルは、耐火性能にも優れています。

構造用合板と硬質ウレタンフォームの組み合わせにより、火災時にも燃えにくい特性を持っています。

また、パネル内の空気層が熱の伝わりを抑えるため、火災の延焼を防ぐ効果があります。

消防庁の実験によれば、SW工法の住宅は、耐火等級2以上の基準を満たしており、一般的な木造住宅よりも火災時の安全性が高いことが確認されています。※参考文献9 火災リスクを低減しつつ、居住者の安全を守ることにつながるでしょう。

 

4. MIURA HOMEのSW工法への取り組み

MIURA HOMEでは、SW工法を採用することで、居住者に高い耐震性と快適な住環境を提供。

MIURA HOMEの住宅は、耐震等級3を標準仕様としており、地震に対する備えを強化しています。

また、高性能断熱パネルを使用することで、断熱性能と気密性能を向上。エネルギー効率の高い住宅を実現しています。

さらにMIURA HOMEは、定期的な耐震性能の検査とメンテナンスを実施。住宅の安全性を維持・向上させる取り組みをおこない、長期的に安心して住み続けられる家づくりを実現しています。

 

5. まとめ

SW工法は、耐震性に優れた住宅を実現するための最良の選択肢といえるでしょう。

SW工法の住宅は、高い剛性と強度を持ち、地震や台風などの外力に対して強い耐性を持っています。

また、高い断熱性能と気密性能を兼ね備えているため、快適で省エネ効果の高い住環境を提供します。

これから家づくりを検討する際には、SW工法を採用することで、安全で快適な住環境を実現していきましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. MIURAHOME「SW工法の特徴とメリット」
  2. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」
  3. 日本建築学会「耐震性能に関する研究」
  4. 日本住宅木材技術協会「モノコック構造の特性と耐震性」
  5. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  6. 日本エネルギー機構「高断熱住宅のエネルギー効率に関する研究」
  7. 国土交通省「断熱性能とエネルギー消費に関する調査」
  8. 厚生労働省「ヒートショックに関する情報」
  9. 消防庁「住宅の耐火性能に関する実験」

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