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日本の住宅は寒すぎる!世界と比較する断熱基準

2025/02/15(土) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

突然ですが、「日本の住宅は、冬になると寒い!!」と感じたことはありませんか?

多くの日本人は、冬場になると室内で厚着をし、暖房の近くで過ごすという生活をしています。

しかしこれは、海外の住宅と比べると異常な環境なのです。

今回のコラムでは、日本の住宅の断熱性能がなぜ低いのか、そして世界各国と比較した場合にどれほどの差があるのかについて詳しく解説していきます。

 

目次

1. 日本の住宅の断熱性能の現状
1-1.日本の住宅の平均的な断熱基準
2. 世界の断熱基準との比較
2-1.各国の住宅断熱基準と政策
①スウェーデン
②ドイツ
③カナダ・アメリカ
3. 日本の住宅が目指すべき方向性
3-1.断熱等級6(G2)以上を標準にする
3-2.断熱リフォームの推進
4. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 日本の住宅の断熱性能の現状

日本の住宅は、世界的にみても断熱性能が低く、冬の寒さが住環境に大きな影響を与えていることがわかっています。

近年、断熱性能の向上により、快適な住環境を実現する「高断熱・高気密住宅(G2・G3レベル)」が注目されていますが、日本の住宅の多くは依然として低断熱のままです。

 

1-1.日本の住宅の平均的な断熱基準

日本の住宅の断熱性能は、国の基準として定められた「省エネ基準(断熱等級)」で評価されます。

この基準はUa値(外皮平均熱貫流率:W/㎡K)で表され、値が小さいほど断熱性能が高く、室内の熱が逃げにくい家となります。

 

日本の住宅における断熱等級(2022年改正基準)

断熱等級 Ua値(W/㎡K) 断熱性能の目安
等級4(旧省エネ基準) 0.87 最低限の断熱(1999年基準)
等級5(ZEH基準) 0.6 省エネ住宅
等級6(HEAT20 G2相当) 0.46 高断熱住宅
等級7(HEAT20 G3相当) 0.26 超高断熱住宅

現状、日本の住宅の多くは等級4(Ua値0.87)程度であり、寒冷地の基準を満たしていない。
2025年以降、新築住宅には等級5以上の省エネ基準適合が義務化される予定。

しかしこの日本の基準は、海外の住宅と比較すると驚くほど低いことが現状なのです。

 

2. 世界の断熱基準との比較

日本の住宅の断熱性能は、欧米諸国と比較すると大幅に低いことがデータから明らかになっています。

 

世界各国の断熱基準(寒冷地における基準)

断熱基準(Ua値 W/㎡K) 日本(等級7)との比較
スウェーデン 0.2 日本(G3)より高断熱
ドイツ(パッシブハウス) 0.15~0.2 日本(G3)より高断熱
フランス 0.25 日本(G3)と同等
アメリカ(寒冷地) 0.3~0.4 日本(G2)と同等
カナダ 0.2~0.3 日本(G3)より高断熱
日本(現状:等級4) 0.87 世界基準よりも大幅に低い

 

この表をみるとわかるように、日本の住宅(等級4)のUa値0.87W/㎡Kは、欧米の最低基準(0.3前後)よりも大幅に劣っています。

 

2-1.各国の住宅断熱基準と政策

それでは、各国の住宅断熱基準や政策について、みていきましょう。

 

① スウェーデン
  • Ua値基準:0.2以下
  • パッシブハウス(Ua=0.15以下)が標準化
  • 全館暖房が普及し、室温は冬でも20℃以上
  • 国が厳しいエネルギー基準を設け、住宅の高断熱化を推進

 

② ドイツ
  • パッシブハウス基準(Ua=0.15~0.2)
  • ZEH(ゼロエネルギーハウス)の義務化
  • 補助金制度が充実し、省エネ住宅の普及を促進

 

③ カナダ・アメリカ
  • 寒冷地ではUa値0.2~0.3の高断熱住宅が標準
  • 全館暖房+高気密住宅が普及
  • 住宅のエネルギー消費を抑える政策が進んでいる

 

3. 日本の住宅が目指すべき方向性

さきほど紹介した、各国の住宅断熱基準や政策と比較して、日本の住宅が目指すべき方向性について考えていきましょう。

 

3-1.断熱等級6(G2)以上を標準にする

現在、日本の住宅の多くは断熱等級4(Ua値0.87)で建てられているため、寒い環境には適していません。

最低でも断熱等級6(G2, Ua=0.46)、理想は等級7(G3, Ua=0.26)以上を標準にすることが必要です。

 

高断熱住宅(G2・G3)のメリット

  • 冬の最低室温が15℃以上を維持(ヒートショックのリスク低減)
  • 暖房コストが削減(エネルギー消費量が50%以上削減)
  • 健康リスクの低減(呼吸器疾患・高血圧の予防)

データ(HEAT20調査)

  • G3住宅に住むと、冬の室温が平均18℃以上を維持
  • G2住宅と比較して、冷暖房費が約30%削減

 

3-2.断熱リフォームの推進

日本の住宅の多くは築年数が古いため、既存住宅の断熱リフォームが必要となります。

 

おすすめの断熱改修

  • 窓の交換(Low-E複層ガラス+樹脂サッシ)
  • 外壁・床・天井の断熱材強化
  • 全館暖房システム+熱交換換気の導入

データ(国土交通省調査)

  • 窓の断熱改修で熱損失を約50%削減
  • G2レベルに改修すると、年間光熱費が約40%削減

 

4. まとめ

日本の住宅の断熱性能(Ua=0.87)は、欧米と比較して圧倒的に低いことがわかりました。

スウェーデンやドイツでは、Ua=0.2以下が標準。日本の住宅は、最低でもG2(Ua=0.46)、理想はG3(Ua=0.26)を標準化するべきだといえます。

暖房費削減や健康維持、ヒートショックの予防に効果的な高断熱住宅。それを実現するためには、断熱リフォームの推進が、日本の住環境改善の鍵となるでしょう。

「日本の住宅は寒すぎる」という現状を変えるためには、世界基準の断熱性能を導入し、快適で健康的な住環境を目指すとよいでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省:「住宅の断熱性能と世界比較」
    https://www.mlit.go.jp
  2. HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」
    https://www.heat20.jp
  3. ドイツ パッシブハウス研究所:「高断熱住宅の基準」
    https://www.passiv.de

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