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安定した室温が健康寿命に良い影響を与える理由

2025/02/28(金) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

突然ですが、皆様は「健康寿命」という言葉を聞いたことがありますか?

健康寿命とは、病気や介護が必要とせずに、自立して生活できる期間のことを言います。 

今回のコラムでは、室温が安定する家がどのように健康寿命を延ばすのかについて解説していきます。

 

目次

1. 室温と健康の関係
1-1.低室温が健康に与える影響
① 血圧の急上昇と熱ショック
② 免疫力の低下
③呼吸器疾患の悪化
2. 室温が安定する家のメリット
2-1.血圧の安定
2-2.良質な睡眠の確保
2-3.冷え​​による病気の予防
3. 高断熱住宅(G3住宅)の必要性
4. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 室温と健康の関係

日本は長寿国ですが、平均寿命と健康寿命には約10年の差があります。多くの人が病気や介護を必要とする期間が長い、というのが現状です。

近年の研究では、「住宅の断熱性能と健康寿命には強い相関がある」ことが明らかになっています。特に室温が安定している家では、高齢者の健康維持に最適であり、病気のリスクを軽減できるのです。

 

1-1.低室温が健康に与える影響

冬の室温が低いと、血圧の急激な上昇や免疫力の低下、呼吸器系疾患の悪化など、さまざまな健康リスクが生じます。

 

① 血圧の急上昇と熱ショック

暖かい部屋(20℃)から寒いトイレ(5℃)や浴室(10℃)へ移動した場合、血圧が急変し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるといわれています。

情報

  • 年間約19,000人がヒートショック関連死亡(厚生労働省)
  • リビングと浴室の温度差が10℃以上あると、ヒートショックの発生率が大幅に上昇(国土交通省)

引用元:交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意! | 政府広報オンライン

 

② 免疫力の低下

冬に寒い家で過ごすと、体温が下がり免疫力が下がります。

体温が1℃下がると免疫力は約30%下がるため、風邪やインフルエンザ、肺炎などにもかかりやすくなるといわれています。

 

③呼吸器疾患の悪化

冷たい空気を吸うと、気管支が収縮し、喘息や慢性気管支炎が悪化することがあります。

また、寒い家では湿度が低くなり、ウイルスの活動が活発化するため、感染症にかかるリスクが高まる可能性もあります。

室温と死亡率の関係(国土交通省調査)

  • 10℃以下の家に住む高齢者は、15℃以上の家に比べて死亡率が1.5倍高い
  • 15℃未満の寝室では、呼吸器系疾患の発症リスクが2倍以上

 

2. 室温が安定する家のメリット

室温が安定した家は、快適な生活環境を提供し、健康を守るために重要なもののひとつです。温度の変動が少ないことで、体調を崩しにくくなり、寒暖差が原因となる風邪や呼吸器疾患の予防にもつながります。

 

2-1.血圧の安定

高断熱住宅(Ua値0.26W/㎡K以下のG3住宅)では、浴室とリビングの温度差を3℃以内に抑えることができ、快適な室内環境が保たれます。

これにより、ヒートショックのリスクを大幅に軽減できるでしょう。

データ(HEAT20調査)

  • 断熱等級4(Ua=0.87W/㎡K)の家 →リビングと浴室の温度差10℃以上
  • 断熱等級6(Ua=0.46W/㎡K、G2相当)の家 →温度差5℃以内
  • 断熱等級7(Ua=0.26W/㎡K、G3相当)の家 →温度差3℃以内

 

2-2.良質な睡眠の確保

冬の寒い寝室では、体温が低下し、睡眠の質が悪くなります。特に室温が10℃以下の寝室では、睡眠の途中で目が覚める頻度が多く、深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が短くなることがわかっています。

G3住宅のように、寝室の温度を18℃以上に維持できる環境では、良質な睡眠が得られるため、健康寿命の延長にもつながります。

理想的な睡眠環境(国立研究開発法人建築研究所)

  • 室温18~22℃
  • 湿度50%前後
  • 温度差3℃以内

 

2-3.冷え​​による病気の予防

日本の住宅の多くは、冬に室温が15℃以下になるため、関節痛や神経痛を引き起こす可能性があります。

しかし、G3住宅では最低室温が18℃以上に保たれるため、これらの病気のリスクを軽減することが期待できます。

低温が健康リスクを考慮

  • 関節痛の異常(気温低下で血流が早くなり、痛みが増す)
  • 慢性腰痛の最悪(筋肉が硬くなる)
  • 認知症のリスク増加(低温環境で脳の血流が低下する)

 

3. 高断熱住宅(G3住宅)の必要性

健康に過ごすためには、断熱等級6(G2)以上の住宅が必要であり、理想としてはG3住宅(Ua値0.26W/㎡K)の性能がよいでしょう。

また、パッデザインシブ(自然エネルギー活用)を活用することで、エネルギー消費を抑えながら快適な環境を実現できますよ。

 

G3住宅のメリット

  1. リビングと浴室の温度差が3℃以内→ヒートショック予防
  2. 最低室温18℃以上を維持→呼吸器疾患や免疫力低下を防ぐ
  3. 管理がしやすい→カビ・ダニの発生予防を防ぎアレルギー対策になる
  4. 冷暖房費が大幅に削減→経済的な負担を軽減

 

4. まとめ

冬の低室温は血圧の上昇や免疫力の低下、呼吸器疾患の悪化を引き起こす可能性があります。健康に過ごすためには「室温が安定する家」に住むことがおすすめです。

G3住宅(Ua値0.26W/㎡K)であれば、室内の温度差を3℃以内に抑えることができるため、健康維持につながるでしょう。

快適な温熱環境は、ヒートショックの予防や睡眠の質の向上、慢性疾患のリスク低減にもつながります。

これからの住宅を選ぶ際は、断熱等級6以上(G2・G3住宅)を基準とし、「大切な家族の健康を守る家」を選びましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省:「住宅の断熱性能と健康影響」
    https://www.mlit.go.jp
  2. 厚生労働省:「熱ショックによる死亡者数」
    https://www.mhlw.go.jp
  3. WHO(世界保健機関):「健康な室温基準」
    https://www.who.int
  4. HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」
    https://www.heat20.jp

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