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気密性がもたらす快適な暮らしと健康への影響

2024/09/23(月) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

住宅の快適性を向上させ、健康的な住環境を維持するために必要なのは、断熱性能だけではありません。

気密性も重要な要素です。

気密性の高い住宅は、外気の影響を受けにくく、室内環境を一定に保ちやすい特徴があります。冷暖房効率の向上、エネルギーコストの削減、そして健康維持に大きな効果をもたらします。

今回のコラムでは、気密性の高い住宅がどのように快適な暮らしと健康を支えるのか、について解説していきます。

 

目次

1. 気密性とは?
2. 気密性が快適な暮らしに与える影響
2-1. 室内温度の安定性
2-2. エネルギー消費の削減
2-3. 防音効果の向上
3. 気密性が健康に与える影響
3-1. 室内空気質の向上
3-2. 結露の防止とカビの抑制
3-3. ヒートショックの予防
4. 気密性を高める3つの方法
4-1. 高性能な断熱材の使用
4-2. 高性能な窓とドアの採用
4-3. 気密シーリングの徹底
5. 気密性の高い住宅を選ぶ際の2つのポイント
5-1. 気密性能の検査結果を確認する
5-2. 適切な施工とメンテナンス
6.まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 気密性とは?

気密性とは、住宅がどれだけ隙間なく密閉されているかを示す指標です。住宅の気密性が高いほど、外気の侵入や室内の空気の漏出が少なくなり、温度や湿度を一定に保つことができます。

気密性は「C値(隙間相当面積)」で評価され、C値が小さければ小さいほど気密性が高いことを意味します。C値は、住宅全体の隙間面積を床面積で割った値で、単位はcm²/m²で表されます。

日本では、C値が1.0㎠/㎡以下の住宅を高気密住宅とし、C値が0.5㎠/㎡以下の住宅を非常に高い気密性能を持つ住宅と評価します。※参考文献1

MIURA HOMEが提供する住宅は、C値0.3㎠/㎡以下という非常に高い気密性能を標準仕様としています。外部からの空気の侵入を最小限に抑えることで、冷暖房効率を最大化し、エネルギーコストの削減を実現しています。※参考文献2

 

2. 気密性が快適な暮らしに与える影響

ここでは、気密性の高い住宅で快適な暮らしを実現する重要な役割について、説明していきます。

 

2-1. 室内温度の安定性

気密性の高い住宅は、外気の影響を受けにくいため、室内の温度が安定します。その結果、季節を問わず快適な住環境を提供することができます。

特に冬季には、外気の冷たい空気が隙間から侵入しにくいため、室内の温度を一定に保ちやすくなります。

実際に、一般的な住宅(C値2.0㎠/㎡)と比較してみましょう。気密性の高い住宅(C値0.3㎠/㎡)では、室内温度が5℃程度高く維持されることが報告されています。※参考文献3

冬季の暖房効率は大幅に向上し、居住者は快適な温度で過ごすことができます。

また、夏季においても、外気の熱が室内に侵入しにくくなるため、冷房効率が向上。涼しい環境を保つことが可能です。

 

2-2. エネルギー消費の削減

気密性の高い住宅は、冷暖房効率が高いため、エネルギー消費を大幅に削減できます。

環境省の調査によれば、一般的な住宅と比較して、気密性の高い住宅では年間の冷暖房費が約30%削減されると報告されています。※参考文献4

具体的には、一般的な住宅(C値2.0㎠/㎡)の年間エネルギー消費量が約10,000kWhであるのに対し、気密性の高い住宅(C値0.3㎠/㎡)では年間エネルギー消費量が約7,000kWhに抑えられます。この差は年間で約3,000kWhの節約となり、電気料金が1kWhあたり27円とすると、年間で約81,000円の節約につながります。※参考文献5

 

2-3. 防音効果の向上

気密性の高い住宅は、壁や窓の隙間を徹底的に防ぐため、外部からの騒音の侵入を防ぐ効果もあります。外部の音が室内に入りにくくなるため、交通量の多い立地や騒音が気になるエリアにおいて、特に効果的です。

防音効果の向上により、居住者は静かで落ち着いた環境で生活することができるでしょう。

 

3. 気密性が健康に与える影響

気密性の高い住宅は、快適な住環境を提供するだけはありません。居住者の健康にも大きな影響を与えてくれます。

 

3-1. 室内空気質の向上

気密性の高い住宅は、外部からの花粉やPM2.5などの微粒子の侵入を防ぐため、室内空気質を向上させる効果があります。特にアレルギーや呼吸器系の疾患を持つ人々にとって、室内の空気質の改善は非常に大切です。

環境省のデータによれば、気密性の高い住宅では、外部からの微粒子の侵入が約70%減少することが示されています。※参考文献6 これにより、健康リスクが大幅に低減され、清潔で快適な住環境を保つことができます。

 

3-2. 結露の防止とカビの抑制

気密性の高い住宅では、結露の発生が少なくなります。結露は、室内外の温度差が大きい場合に発生しやすく、カビやダニの発生原因となります。カビやダニは、アレルギーや喘息などの健康リスクを高めるため、これらを防ぐことが重要です。

国土交通省の調査によると、気密性の高い住宅(C値0.5㎠/㎡以下)では、結露の発生が一般的な住宅と比較して約80%減少することが確認されています。※参考文献7 その結果、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を維持することが可能です。

 

3-3. ヒートショックの予防

ヒートショックとは、急激な温度変化が身体に与えるショック状態のこと。特に高齢者にとっては、重大な健康リスクとなります。

厚生労働省のデータによれば、ヒートショックが原因で年間約17,000人が死亡しているとされています。※参考文献8 気密性の高い住宅では、室内の温度差が1〜2℃程度に抑えられるため、ヒートショックのリスクを約50%低減することが可能です。※参考文献9

気密性の高い住宅は、室内の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクを大幅に低減することができるでしょう。

 

4. 気密性を高める3つの方法

気密性を高めることで、快適性と健康を維持することができます。ここでは、気密性を高める具体的な方法について紹介します。

 

4-1. 高性能な断熱材の使用

気密性を高めるためには、高性能な断熱材を使用することが重要です。断熱材は、外気の侵入を防ぎ、室内の温度を一定に保つために重要な役割を果たします。

MIURA HOMEでは、硬質ウレタンフォームなどの高性能断熱材を採用し、外皮の断熱性能を向上させています。硬質ウレタンフォームは、熱伝導率が約0.024〜0.026W/m・Kと非常に低いため、断熱性能に優れており、冷暖房効率を最大化することができます。※参考文献10

 

4-2. 高性能な窓とドアの採用

窓やドアは、住宅の中でも熱の出入りが多い部分です。

気密性を高めるためには、断熱性能の高い複層ガラスやLow-Eガラスを採用し、窓枠にも断熱性能の高い素材を使用しましょう。外気の影響を最小限に抑えることで、冷暖房効率を向上させ、エネルギーコストの削減を実現します。※参考文献11

 

4-3. 気密シーリングの徹底

気密性を高めるためには、施工時に隙間を最小限に抑える必要があり、気密シーリングを徹底することが重要です。

特に窓やドアの周り、天井や床の接合部など、気密性が低下しやすい部分に対しては、気密テープやシーリング材を使用して隙間を埋めることで、高い気密性を確保。外気の侵入を防ぎ、エネルギー消費を削減することが可能です。※参考文献12

 

5. 気密性の高い住宅を選ぶ際の2つのポイント

気密性の高い住宅の選択は、快適な暮らしと健康を維持することにつながります。ここでは、気密性の高い住宅を選ぶ際のポイントを2つ紹介します。

 

5-1. 気密性能の検査結果を確認する

住宅を選ぶ際には、気密性能の検査結果(C値)を確認することが重要です。C値が低いほど気密性が高いことを示し、快適性とエネルギー効率が向上します。

MIURA HOMEでは、すべての住宅で気密性能の検査を実施。C値0.3㎠/㎡以下を標準としています。※参考文献13

 

5-2. 適切な施工とメンテナンス

気密性の高い住宅の性能を維持するためには、適切な施工とメンテナンスが不可欠です。

施工時に隙間を最小限に抑えるための対策を徹底し、完成後には気密性能の検査を実施。さらに、定期的なメンテナンスをおこなうことが重要です。これにより、長期的な快適性と健康を維持することができるでしょう。。

 

6.まとめ

気密性の高い住宅は、快適な暮らしと健康を支えるために非常に重要です。

気密性が高い住宅は、室内温度の安定性、空気質の向上、結露の防止、エネルギー消費の削減、健康リスクの低減など、多くのメリットがあります。

これから家づくりを検討する際には、気密性の高い住宅を選ぶことで、快適で健康的な住環境を実現することができるでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。

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健康快適でスタイルのある暮らしを皆様が実現できることを心より願っています。

 


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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」
  2. MIURAHOME「気密性の高い住宅の特徴とメリット」
  3. 環境省「住宅の気密性とエネルギー効率に関する調査」
  4. 経済産業省「エネルギー消費の削減に関する報告書」
  5. 日本エネルギー機構「高気密住宅のエネルギー効率に関する研究」
  6. 日本気密住宅協会「高気密住宅の施工技術」
  7. 国土交通省「結露対策に関するガイドライン」
  8. 厚生労働省「ヒートショックに関する情報」
  9. 日本換気協会「計画換気システムの導入と効果」
  10. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  11. 日本ガラス協会「複層ガラスの特性と断熱効果」
  12. 日本建築学会「高気密住宅の気密シーリング技術」
  13. MIURAHOME「気密性能の検査と基準」

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