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ヒートショックを防ぐ家づくり:断熱性能が健康に与える影響

2024/09/09(月) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

9月9日は「救急の日」!

ということで、突然ですが「ヒートショック」という言葉を聞いたことはありますか?

冬の寒い日に、温かい部屋から急に冷えた廊下や浴室に出たときに感じるのが、ヒートショックです。

これは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高める現象のこと。

ヒートショックは日本において毎年多くの高齢者に影響を与えており、対策が急務となっています。

対策の1つとしておすすめなのが、高断熱住宅!

高断熱住宅であれば室内の温度差を抑えるので、ヒートショックのリスクを大幅に低減する効果が期待できます。

今回のコラムでは、断熱性能がどのように健康に影響を与えるのかについて、数値的根拠を用いて詳しく解説していきます。

 

目次

1. ヒートショックとは?
2. 高断熱住宅とヒートショック防止
2-1. 室内温度差の抑制
2-2. 快適な湿度の維持
2-3. エネルギー効率の向上と経済的メリット
3. 高断熱住宅の構造と健康への影響
3-1. 高性能断熱材の使用
3-2. 高気密性の確保
3-3. 高品質の窓とガラスの使用
4. ヒートショック防止のための具体的な対策
4-1. バスルームとトイレの断熱
4-2. 温度差の少ない間取り設計
4-3. 適切な暖房機器の使用
5. MIURA HOMEの取り組みと未来の家づくり
6.まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. ヒートショックとは?

ヒートショックとは、体が急激な温度変化を起こした際に、ショック状態になることを示します。

例えば、暖かい部屋から寒い浴室やトイレに移動したとき、急な温度変化が起こります。すると血圧が急上昇し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすことがあります。

特に高齢者はこの温度差に対する耐性が低く、重大な健康リスクとなりえます。

厚生労働省によると、日本では年間約17,000人が、ヒートショックが原因で死亡していると推定されています。これは交通事故の死亡者数の約6倍に相当し、特に冬季における死亡リスクが高まることがわかっています。※参考文献1

 

2. 高断熱住宅とヒートショック防止

高断熱住宅は外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保つため、ヒートショックのリスクを低減することにつながります。

それでは、高断熱住宅はどのようにヒートショック防止につながるのか、解説していきます。

 

2-1. 室内温度差の抑制

高断熱住宅は、外壁、床、屋根、窓などの外皮に高性能断熱材を使用することで、外気温の影響を最小限に抑えます。

例えば、冬季において一般的な住宅(Ua値0.87W/㎡・K)では、リビングが20℃でも、廊下や浴室は10℃以下になることが多く、その温度差は10℃以上にもなります。

これに対して高断熱住宅では、リビングと浴室の温度差は常に1〜2℃以内に保たれます。※参考文献3 その結果、暖かい部屋から寒い場所へ移動する際の体への負担が軽減されます。

MIURA HOMEの住宅では、外皮平均熱貫流率(Ua値)が0.39W/㎡・K以下と非常に優れた断熱性能を標準としています。※参考文献2 この高い断熱性能により、室内の温度差が少なくなり、どの部屋でもほぼ同じ温度が保たれるため、ヒートショックのリスクを大幅に減らすことにつながります。

 

2-2. 快適な湿度の維持

高断熱住宅では断熱性能が高いため、暖房の効率が良く、室内の空気が乾燥しにくくなります。

適切な湿度を維持することで、風邪やインフルエンザの予防にもつながります。

特に高齢者にとって、適切な湿度を保つことは、健康を維持するためにとても大切であるといえるでしょう。

 

2-3. エネルギー効率の向上と経済的メリット

高断熱住宅は冷暖房効率が高いため、エネルギー消費量を大幅に削減できます。

環境省のデータによれば、一般的な住宅と比較して、高断熱住宅では年間の冷暖房費が約40%削減されると報告されています。※参考文献4

例えば、電気料金が1kWhあたり27円としましょう。

一般的な住宅の年間暖房エネルギー消費量が約3,000kWhであるのに対し、高断熱住宅では約1,800kWhに抑えられます。なんと、年間で約32,400円の節約ができることになります!

経済的な負担が減ると、適切に冷暖房を使用することができ、結果としてヒートショックのリスクを軽減することにつながるでしょう。

 

3. 高断熱住宅の構造と健康への影響

高断熱住宅はどのような構造となっているのでしょうか?

健康への影響についても、一緒に説明していきます。

 

3-1. 高性能断熱材の使用

高断熱住宅で使用されている高性能な断熱材は、室内外の温度差を抑える効果を発揮します。

MIURAHOMEでは、主な断熱材として硬質ウレタンフォームを使用しています。

硬質ウレタンフォームは、熱伝導率が約0.024〜0.026W/m・Kと非常に低く、断熱性能に優れています。※参考文献5 住宅全体で均一な温度を保つことができ、急激な温度変化を防ぎます。

 

3-2. 高気密性の確保

断熱性能を最大限に発揮するためには、住宅全体の気密性も重要です。

高断熱住宅は、隙間を最小限に抑える施工技術を用いることで、高い気密性を確保しています。

MIURA HOMEの住宅では、C値(隙間相当面積)が0.3㎠/㎡以下を標準とし、外気の影響を受けにくい構造を実現しています。※参考文献6 室内の温度を一定に保ちやすくなるため、ヒートショックのリスクを減らすことにつながります。

 

3-3. 高品質の窓とガラスの使用

窓は、住宅の断熱性能に大きな影響を与える要素の1つです。

MIURA HOMEでは、断熱性の高い複層ガラスを標準仕様として採用しています。冬場には窓からの熱損失を防ぎ、夏場には太陽光の熱を遮断し、室内の温度を一定に保つことが可能です。

さらに、窓枠には断熱性能の高い素材を使用し、トリプルガラスやLow-Eガラスをオプションで提供することで、さらなる断熱性能の向上を図っています。※参考文献7

 

4. ヒートショック防止のための具体的な対策

ヒートショックを防ぐためには、高断熱住宅を選ぶだけではなく、他の対策も必要となります。

ここでは、具体的な対策を3つ紹介します。

 

4-1. バスルームとトイレの断熱

バスルームとトイレは、特に温度差が発生しやすい場所です。これらの空間にも高性能断熱材を使用し、暖房設備を設けることで、温度差を低減させます。

暖房便座や浴室暖房乾燥機の導入も有効です。

 

4-2. 温度差の少ない間取り設計

住宅の設計段階で、温度差を少なくする工夫を取り入れることも重要です。

例えば、暖かい空気が循環しやすい間取りや、冷気が入りにくい玄関配置を考慮し、室内の温度差を減らすことができます。

 

4-3. 適切な暖房機器の使用

エアコンや床暖房など、適切な暖房機器を使用し、室内の温度を一定に保つことも大切です。

特に冬季には、各部屋の温度を18℃以上に保つことが推奨されています。そうすることで、ヒートショックのリスクを大幅に減らすことにつながります。※参考文献8

 

5. MIURA HOMEの取り組みと未来の家づくり

MIURA HOMEは、高断熱住宅を通じて居住者の健康を守り、安全で快適な住環境を提供しています。

断熱性能の向上と気密性を確保することで、ヒートショックのリスクを低減し、エネルギー効率の良い住宅づくりを実現しています。

これからも、断熱性能の高い住宅の普及を進め、より多くの人々に健康的な住環境を提供していきます。

 

6.まとめ

ヒートショックは、高齢者を中心に多くの人々に影響を与える重大な健康リスクです。

高断熱住宅を選ぶことで、室内の温度差を抑え、ヒートショックのリスクを大幅に低減する効果が期待できます。

MIURA HOMEの高断熱住宅は、エネルギー効率の向上や光熱費の削減、健康リスクの軽減など、多くのメリットをもたらします。

これから家づくりを検討する際には、高断熱住宅のメリットを考えつつ、健康的に過ごせる住環境を選びましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 厚生労働省「ヒートショックに関する情報」
  2. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」
  3. 環境省「住宅の断熱性能とエネルギー効率に関する調査」
  4. 経済産業省「エネルギー消費の削減に関する報告書」
  5. 日本ウレタン工業協会「断熱材の性能と用途」
  6. 日本気密住宅協会「高気密住宅の施工技術」
  7. 日本ガラス協会「複層ガラスの特性と断熱効果」
  8. 日本暖房協会「冬季の適切な室温と暖房機器の選び方」

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