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気密性の高い家づくりで得られる健康と経済的なメリット

2024/10/10(木) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

現代の住宅において、気密性の高い家づくりは、快適な住環境を提供するだけではありません。健康面や経済面でも、大きなメリットをもたらします。

気密性が高い住宅は、外気の影響を最小限に抑えることで、冷暖房効率を向上。エネルギー消費を削減することができます。

気密性が高いことで室内の温度差や湿度のバランスが保たれるため、居住者の健康維持にもつながるでしょう。

今回のコラムでは、気密性の高い家づくりがどのように健康と経済的なメリットをもたらすのかについて、詳しく解説していきます。

 

目次

1. 気密性とは?
2. 健康面でのメリット
2-1. 室内空気質の向上
2-2. ヒートショックの予防
2-3. 結露の防止とカビの抑制
3. 経済的なメリット
3-1. エネルギーコストの削減
3-2. 冷暖房機器の寿命延長
3-3. 住宅の資産価値の向上
4. 高気密住宅で快適な暮らしを実現する3つのポイント
4-1. 計画的な換気システムの導入
4-2. 高性能な断熱材と窓の選定
4-3. 定期的なメンテナンスと検査
5.まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 気密性とは?

気密性とは、住宅がどれだけ隙間なく密閉されているかを示す指標です。住宅の気密性が高いほど、外気の侵入や室内の空気の漏出が少なく、温度や湿度を一定に保つことができます。その結果、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を削減することが可能です。

気密性は「C値(隙間相当面積)」で評価され、C値が小さければ小さいほど気密性が高いことを意味します。C値は、住宅全体の隙間面積を床面積で割った値で、単位はcm²/m²で表されます。

MIURA HOMEが提供する住宅は、C値0.3㎠/㎡以下という非常に高い気密性能を標準仕様としています。外部からの空気の侵入を最小限に抑えることで、エネルギーコストの削減を実現し、快適な住環境を提供しています。※参考文献1

 

2. 健康面でのメリット

気密性の高い住宅は、健康的な住環境を提供するためには欠かせません。ここでは、気密性の高い住宅が健康面でどのようなメリットをもたらすのかについて説明します。

 

2-1. 室内空気質の向上

気密性の高い住宅は、外部からの花粉やPM2.5などの微粒子の侵入を防止し、室内空気質を向上させる効果があります。特にアレルギーや呼吸器系の疾患を持つ人々にとって、室内の空気質の改善は非常に重要です。

環境省のデータによれば、気密性の高い住宅では、外部からの微粒子の侵入が約70%減少することが示されています。※参考文献2 健康リスクが大幅に低減されるだけでなく、清潔で快適な住環境を保つことができます。

 

2-2. ヒートショックの予防

ヒートショックとは、急激な温度変化が身体に与えるショック状態のこと。特に高齢者にとっては、重大な健康リスクとなります。

気密性の高い住宅では、室内の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクを大幅に低減することがにつながります。

厚生労働省のデータによれば、ヒートショックが原因で年間約17,000人が死亡しているとされています。※参考文献3 気密性の高い住宅では、室内の温度差が1〜2℃程度に抑えられるため、ヒートショックのリスクを約50%低減できるといわれています。※参考文献4

 

2-3. 結露の防止とカビの抑制

室内外の温度差が大きい場合に発生しやすく、カビやダニの発生原因となる、結露。カビやダニは、アレルギーや喘息などの健康リスクを高めるため、これらを防ぐ必要があります。

気密性の高い住宅では、外部からの冷たい空気の侵入を防止。室内の湿度を適切に管理することができるため、結露の発生を抑制します。

国土交通省の調査によると、C値0.5㎠/㎡以下の住宅では、結露の発生が一般的な住宅と比較して約80%減少することが確認されています。※参考文献5 その結果、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を維持することにつながるでしょう。

 

3. 経済的なメリット

気密性の高い住宅は、エネルギー効率が高いため、経済的なメリットも多くあります。ここでは、気密性の高い住宅が経済面でどのようなメリットをもたらすのかについて説明します。

 

3-1. エネルギーコストの削減

気密性の高い住宅は、冷暖房効率が高いため、エネルギー消費を大幅に削減できます。

具体的な数値で見ると、一般的な住宅(C値2.0㎠/㎡)の年間エネルギー消費量が約10,000kWhであるのに対し、気密性の高い住宅(C値0.3㎠/㎡)では年間エネルギー消費量が約6,000kWhに抑えられます。※参考文献6

この差は年間で約4,000kWhの節約となり、電気料金が1kWhあたり27円とすると、年間で約108,000円の節約になります。エネルギー消費量の削減は、CO2排出量の削減にもつながり、持続可能な未来に向けた重要なステップとなります。家計に優しいだけでなく、地球環境にも優しい選択だといえるでしょう。

 

3-2. 冷暖房機器の寿命延長

気密性の高い住宅は、冷暖房機器の使用頻度が減少するため、機器の消耗が少なくなり、寿命が延びるというメリットがあります。

環境省のデータによると、高気密住宅では、エアコンの稼働時間を約40%削減できるとされています。※参考文献7 

例えば、エアコンの平均寿命が約10年とすると、高気密住宅ではその寿命が約12年に延びると考えられます。エアコンの交換費用を2年分節約できるため、1台あたり約15万円の節約となります。

エアコンや暖房機器の交換頻度が減ることで、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。また、機器の長寿命化によるコストメリットも得ることになるでしょう。

 

3-3. 住宅の資産価値の向上

高気密住宅は、市場価値が高く、将来的に住宅を売却する際にも高い評価を受けることが多くあります。特に中古住宅市場においては、高気密住宅の需要が高まっているため、売却時の価格も上昇する傾向にあります。

国土交通省のデータによれば、断熱性能が高い住宅は、一般的な住宅と比較して約10〜15%高い価格で取引されることが報告されています。※参考文献8

高気密住宅は、エネルギー効率が高く、快適な住環境を提供するため、将来的な資産価値の向上にもつながります。断熱性能を高めるための初期投資を回収できるだけでなく、さらに利益を得ることができるでしょう。

 

4. 高気密住宅で快適な暮らしを実現する3つのポイント

高気密住宅において、健康と経済的なメリットを最大限に活かすためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

 

4-1. 計画的な換気システムの導入

気密性が高い住宅では、自然換気が難しいため、計画的な換気システムを導入することが必要です。

計画換気システムは、24時間換気をおこないながら、室内の湿度と温度を一定に保ちます。湿気がこもるのを防ぐことで、結露やカビの発生を抑制します。※参考文献9

 

4-2. 高性能な断熱材と窓の選定

気密性を高めるためには、高性能な断熱材と窓の選定が重要です。

MIURA HOMEでは、硬質ウレタンフォームなどの高性能断熱材を使用。外壁や窓、天井、床など、熱が逃げやすい部分を効果的に断熱しています。※参考文献10

断熱性能の高い複層ガラスやLow-Eガラスを採用し、窓枠にも断熱性能の高い素材を使用することで、外気の影響を最小限に抑えることができます。※参考文献11

 

4-3. 定期的なメンテナンスと検査

気密性を高めた住宅の性能を維持するためには、定期的なメンテナンスと検査が不可欠です。特に気密シーリングの劣化や窓・ドアの隙間の発生など、気密性が低下しやすい部分については、定期的な点検と補修をおこなう必要があります。メンテナンスをおこなうことで、長期的なエネルギーコストの削減へつなげましょう。

MIURA HOMEでは、すべての住宅で気密性能の検査を実施。C値0.3㎠/㎡以下を標準としています。完成後も定期的なメンテナンスをおこない、気密性能の維持と改善に努めています。※参考文献12

 

5.まとめ

気密性が高い住宅は、エネルギー効率の向上、室内空気質の改善、健康リスクの低減、エネルギーコストの削減、冷暖房機器の寿命延長、住宅の資産価値の向上など、多くのメリットがあります。

気密性の高い家づくりは、健康と経済的なメリットを提供するための最良の選択肢だといえるでしょう。

これから家づくりを検討する際には、気密性の高い住宅を選び、快適で健康的な理想の住環境を叶えましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。

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健康快適でスタイルのある暮らしを皆様が実現できることを心より願っています。

 

参考文献・参考ページ

  1. MIURAHOME「高気密住宅の特徴とメリット」
  2. 環境省「住宅の気密性と室内空気質に関する調査」
  3. 厚生労働省「ヒートショックに関する情報」
  4. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」
  5. 経済産業省「エネルギー消費の削減に関する報告書」
  6. 日本エネルギー機構「高気密住宅のエネルギー効率に関する研究」
  7. 日本気密住宅協会「高気密住宅の施工技術」
  8. 国土交通省「住宅の資産価値に関する調査」
  9. 環境省「計画換気システムの導入と効果」
  10. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  11. 日本建材協会「断熱窓の選定基準」
  12. MIURAHOME「気密性能の検査と基準」

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