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長崎県に住むために必要な断熱性能は?

2024/09/06(金) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

本日も、家づくりを考えるために必要な情報をまとめました!

今回「断熱性能」についてです。

昨今の住宅性能は平均的なレベルがどんどん上がっています。中でも断熱性能に関しては、どの住宅メーカーや工務店も、高水準の断熱性能を標準として建築しています。

国の定める性能値に関しても年々評価が厳しくなってきていて、高水準の住宅を求めるようになってきています。

では、日本の木造住宅は本当に高水準なのでしょうか? 本当に過ごしやすい断熱性能を国も示してくれているのでしょうか?

このような疑問にお答えできたらと思い、今回のコラムにまとめました。

家は長く使いづつけていくモノです。これから家づくりを考える皆様も、すでに購入されたかたも、自分自身や家族の健康、お財布事情も含めてとても役に立つコラムになっていると思います。どうぞ最後まで読んでいただけますと幸いです。

 

目次

1.はじめに
2.UA値とは?
3.長崎県における気候の特徴と断熱性能
4.UA値0.39W/㎡・Kの根拠「MIURA HOMEの標準性能」
5.高断熱性能のメリット
6.長崎県での実際の事例
7.まとめ

 

1.はじめに

長崎県は、日本の南西部に位置し、海に囲まれた美しい風景と温暖な気候が特徴的です。海岸線の長さの合計は北海道本土の海岸線の長さよりも長い事実から、長崎県がいかに海に囲まれた地域かがわかるかと思います。

しかし、この地域に新築木造住宅を建築する際には、気候や環境に適した断熱性能が求められます。断熱性能は住宅の快適さ、エネルギー効率、そして持続可能性に大きく影響を与える重要な要素です。特に、UA値(外皮平均熱貫流率)が住宅の断熱性能を評価するための主要な指標となります。

 

2.UA値とは?

UA値は、住宅全体の断熱性能を数値化したもので、住宅の外皮面積あたりの熱の移動量を示した数値になります。具体的には、住宅の外皮からどれだけの熱が出入りするかを数値で示したもので、W/m²・Kの単位で表されます。この値が小さいほど、住宅の断熱性能が高いことを意味します。

長崎県の気候条件を考慮すると、UA値は非常に重要です。長崎は年間を通じて湿度が高く、冬季は寒さが厳しくなることもあります。このため、冬の暖房費を抑えつつ快適な室内環境を維持するためには、適切な断熱性能が必要です。

昨今の異常気象も、今後より深刻になる可能性までも考えると、いかに重要な数値であるかがわかります。

 

3.長崎県における気候の特徴と断熱性能

長崎県は温暖な気候が特徴ですが、海風や湿度、冬季の寒さが建築性能に影響を与えます。例えば、長崎市の1月の平均気温は約5℃で、寒さが厳しい日には氷点下になることもあります。また、夏季には高温多湿の環境が続き、快適な室内環境を維持するためには、適切な断熱対策が不可欠です。

このような気候条件を考慮すると、UA値を0.39W/m²・K以下に設定することが推奨されます。この数値は、住宅の外皮からの熱損失を最小限に抑えることで、冬季の暖房費を削減し、夏季には冷房負荷を軽減する効果があります。

 

4.UA値0.39W/m²・Kの根拠「MIURA HOMEの標準性能」

UA値0.39W/m²・Kという数値は、全国的な省エネルギー基準を大きく上回る性能を示します。日本の省エネ基準では、地域ごとに異なる基準が設定されており、長崎県が属する地域ではUA値0.87W/m²・Kが標準的な目安となっています。この標準的な目安に比べると、UA値0.39W/m²・Kは約半分以下の数値であり、非常に高い断熱性能を持つことを示しています。

この数値を達成するためには、高性能な断熱材の使用が不可欠です。

例えば、厚さのある吹き付けウレタンフォームや、断熱効果の高いグラスウールなどを使用することで、効果的にUA値を低減することが可能です。

MIURA HOMEでは、硬質ウレタンフォームを採用しています。この硬質ウレタンフォームは、工場で生産しパネルとなって現場に運ばれるため、品質が安定しています。パネルになっているため、施工がしやすく、施工ミスの軽減にも効果があります。

グラスウールは実際に施工する“職人さん”が最新の注意を払わないと、均一な断熱性能を得ることができません。「リフォーム工事をする際に壁の中を開けたら、壁の中のグラスウールが重力で下がり上半分は断熱できていなかった……」なんて話は、決して少なくありません。同じウレタンフォームでも、現場での吹付の場合と比べてみても、それぞれ顕微鏡で見ると穴が空いています。この穴が外との空気や水蒸気を出入りさせてしまい、効果的な断熱を確保しにくい特徴がありました。

以上からMIURA HOMEでは硬質ウレタンフォームが今は最適と考えて採用しています。

断熱性能を向上させるためには、窓やドアなどの開口部の断熱性も重要です。トリプルガラスやLow-Eガラスを採用することで、熱の出入りをさらに抑えることができます。

MIURA HOMEでは、ダブルのLow-Eガラスサッシを標準採用しています。

 

5.高断熱性能のメリット

高断熱性能を持つ住宅は、単にエネルギー効率が向上するだけでなく、居住者の健康にも効果を発揮。冬季には各部屋の温度差が小さくなり、結露の発生を抑えることができます。結露が発生しない環境は、カビの繁殖を防ぎ、室内空気の質を向上させます。

断熱性能の向上は、防音性能の向上にもつながります。外部の騒音を遮断することで、より静かで快適な生活空間が実現します。

さらに、UA値0.39W/m²・K以下の高断熱性能を持つ住宅は、将来的なエネルギーコストの削減にも貢献します。高性能な断熱材を使用することで光熱費を抑え、家計への負担を軽減することが可能です。

また、環境への配慮としても、二酸化炭素排出量の削減に寄与することができ、持続可能な社会の実現に貢献することにつながります。

 

6.長崎県での実際の事例

長崎県では、近年、高断熱性能を備えた住宅が増加しています。これは、住宅の省エネルギー性能に対する関心が高まっている影響が強いと思います。

例えば、長崎市内で建築されたある新築住宅では、UA値0.35W/m²・Kを達成した事例があります。この住宅では、厚さ200mmの断熱材を使用し、トリプルガラスを採用することで、外気温の影響を最小限に抑えています。このような住宅では、冬季の暖房費が従来の住宅に比べて30%以上削減され、居住者からも高い評価を得ています。

長崎県内の他の地域でも、同様に高断熱性能を持つ住宅が増加しており、省エネ性能の高い住宅は、中長期的な投資としても有利とされています。将来的なエネルギー価格の変動を考慮すると、高断熱住宅は安定した快適な居住環境を提供しつつ、ランニングコストを抑えることができるため、多くの人々にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

 

7.まとめ

長崎県で新築木造住宅を建築する際には、断熱性能が非常に重要な要素となることがわかりました。

特に、UA値を0.39W/m²・K以下に設定することは、エネルギー効率の向上、居住者の健康、安全な生活空間の提供など、さまざまなメリットをもたらします。

特に日本は、高温多湿の国です。気候条件や地域の特性を考慮しながら、高性能な断熱材の使用や、開口部の断熱性を向上させることで、快適で持続可能な住宅を実現することができます。

長崎県での住宅建築においては、未来を見据えた断熱性能の向上が重要です。これは単に快適さを追求するだけでなく、環境への配慮やエネルギーコストの削減にも寄与する重要な要素です。

UA値0.39W/m²・K以下の断熱性能を備えた住宅は、長期的に見て大きなメリットをもたらし、長崎県での快適な暮らしを実現するための重要な鍵となるでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。

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