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気密性能が高い家でカビや結露を防ぐ方法

2024/09/22(日) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

住宅の快適性と健康的な住環境を維持するため大切なのは、断熱性能だけではありません。気密性能も非常に重要な要素です。

住宅内の湿度が高く換気が不十分な場合に、カビや結露が発生しやすくなり、健康リスクを高める要因となりえます。

しかし気密性能が高い家の場合、外気の影響を受けにくいうえに、適切な湿度管理と換気システムの導入により、カビや結露の発生を効果的に防ぐことができます。

今回のコラムでは、気密性能が高い家でカビや結露を防ぐ具体的な方法について、詳しく解説していきます。

 

目次

1. 気密性能と結露・カビの関係
2. 気密性能が高い家でのカビと結露の発生メカニズム
2-1. 結露の発生メカニズム
2-2. カビの発生メカニズム
3. カビや結露を防ぐ具体的な方法
3-1. 計画換気システムの導入
3-2. 高性能な断熱材の使用
3-3. 適切な湿度管理
3-4. 結露防止フィルムやカーテンの使用
4. MIURA HOMEの取り組み

参考文献・参考ページ

 

1. 気密性能と結露・カビの関係

気密性能とは、住宅がどれだけ隙間なく密閉されているかを示す指標です。気密性能が高い家は、外気の侵入や室内の空気の漏出が少なく、冷暖房効率が向上し、室内環境を一定に保ちやすくなります。

気密性能は「C値(隙間相当面積)」で評価され、C値が小さいほど気密性能が高いことを意味します。C値は、住宅全体の隙間面積を床面積で割った値で、単位はcm²/m²で表されます。

MIURA HOMEが提供する住宅は、C値0.3㎠/㎡以下という非常に高い気密性能が標準仕様です。外部からの空気の侵入を最小限に抑えているため、冷暖房効率を最大化し、エネルギーコストの削減を実現しています。※参考文献1

気密性能が高い住宅では、気をつけなければならない点があります。それは、適切な換気をおこなわないと湿気がこもりやすく、結露やカビの発生リスクが高まるということです。気密性能が高い家でカビや結露を防ぐためには、こまめな湿度管理と適切な換気をおこないましょう。

 

2. 気密性能が高い家でのカビと結露の発生メカニズム

カビや結露の発生は、主に湿度と温度のバランスが取れていない場合に起こります。

気密性能が高い住宅では、外気の影響を受けにくいため、室内の温度が安定しやすい反面、湿気がこもりやすくなる可能性があります。ここでは、気密性能が高い家でカビや結露が発生するメカニズムを説明します。

 

2-1. 結露の発生メカニズム

室内外の温度差が大きく、室内の湿度が高い場合に発生するのが、結露です。

外気が冷たい冬季を例に挙げましょう。室内の暖かい空気が窓ガラスなどの冷たい表面に触れると、空気中の水分が凝結し、結露が発生します。結露は、カビやダニの発生原因となり、アレルギーや喘息などの健康リスクを高める要因となります。

国土交通省の調査によると、一般的な住宅(C値2.0㎠/㎡)では、結露の発生が年間約30回とされています。それに対し、気密性能が高い住宅(C値0.3㎠/㎡以下)では、適切な湿度管理と換気をおこなうことで、結露の発生が年間約5回に抑えられるとされています。※参考文献2

 

2-2. カビの発生メカニズム

カビは、湿度が高く、通気が悪い環境で発生しやすくなります。

気密性能が高い住宅では、外気の侵入を防ぐことで冷暖房効率が向上します。しかし換気が不十分だと湿気がこもりやすくなり、カビの発生リスクが高まります。

カビの発生は、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因となるため、適切な対策が必要です。

 

3. カビや結露を防ぐ具体的な方法

気密性能が高い住宅でカビや結露を防ぐ具体的な方法を4つ紹介します。

 

3-1. 計画換気システムの導入

気密性能が高い住宅では、自然換気が難しいため、計画換気システムを導入することが推奨されます。計画換気システムは、24時間換気をおこないながら、室内の湿度と温度を一定に保つことが可能です。湿気のこもりを防ぎ、カビや結露の発生を抑制します。

環境省のデータによれば、計画換気システムを導入した住宅では、湿度が50〜60%程度に保たれるため、結露の発生が約80%減少することが示されています。※参考文献3 これにより、カビやダニの発生を防ぎ、健康的な住環境を維持することが可能です。

 

3-2. 高性能な断熱材の使用

断熱性能を高めると、結露の発生を防ぐことにつながります。

MIURA HOMEでは、硬質ウレタンフォームなどの高性能断熱材を使用。外壁や窓、天井、床など、熱が逃げやすい部分を効果的に断熱しています。

硬質ウレタンフォームは、熱伝導率が約0.024〜0.026W/m・Kと非常に低く、断熱性能に優れているため、冷暖房効率を最大化することが可能です。※参考文献4

高断熱性能により、室内外の温度差が小さくなり、結露の発生リスクを低減します。例えば、一般的な住宅の外壁の温度差が10℃以上になる場合でも、MIURA HOMEの高断熱住宅では、温度差が3〜5℃程度に抑えられるため、結露の発生が防止されます。※参考文献5

 

3-3. 適切な湿度管理

気密性能が高い住宅では、湿度管理が重要です。室内の湿度を適切に管理することで、カビや結露の発生防止につながります。

具体的な方法としては、湿度計を使用して室内の湿度を常に監視。湿度が60%を超えないように調整します。加湿器や除湿機を使用して、季節や天候に応じた適切な湿度管理をおこなうことも重要です。

国立環境研究所の調査によれば、湿度が60%を超えるとカビの発生リスクが急激に高まることが報告されています。※参考文献6 湿度管理を徹底することで、カビの発生を効果的に防止できるといえるでしょう。

 

3-4. 結露防止フィルムやカーテンの使用

窓ガラスに結露が発生しやすい場合は、結露防止フィルムや断熱カーテンを使用することが効果的です。結露防止フィルムは、窓ガラスに貼ることで表面温度を下げにくくし、結露の発生を防ぐ効果があります。断熱カーテンは、窓からの冷気を遮断し、室内の暖かい空気を保つことが可能です。

冬季においても室内温度を安定させることができ、結露の発生抑制につながります。

結露防止フィルムやカーテンを使用することで、窓からの熱損失が約30%削減されるとされています。※参考文献7

 

4. MIURA HOMEの取り組み

MIURA HOMEは、高気密・高断熱住宅の提供を通じて、居住者に快適で健康的な住環境を提供しています。

計画換気システムの導入や高性能断熱材の使用により、結露やカビの発生を防ぎ、エネルギー効率を最大化。エネルギーコストの削減と居住者の快適性を両立させる家づくりを実現しています。

また、MIURA HOMEは持続可能な家づくりを推進し、結露やカビの防止を通じて環境保護にも貢献しています。

これからも高気密・高断熱住宅の普及を進め、より多くの人々に快適で健康的な住環境を提供していきます。

 

5.まとめ

気密性能の高い住宅は、計画換気システムの導入や高性能断熱材を効果的に使用することで、結露やカビの発生を防ぐことができます。

気密性能が高い住宅は、エネルギー効率の向上、室内空気質の改善、健康リスクの低減など、多くのメリットを提供してくれます。

これから家づくりを検討する際には、気密性能が高い住宅を選ぶことで、快適で健康的な住環境を実現することができるでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。

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参考文献・参考ページ

  1. MIURAHOME「高気密・高断熱住宅の特徴とメリット」
  2. 国土交通省「住宅性能表示制度に関するガイドライン」
  3. 環境省「住宅の気密性とエネルギー効率に関する調査」
  4. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  5. 経済産業省「エネルギー消費の削減に関する報告書」
  6. 国立環境研究所「カビの発生と湿度の関係に関する研究」
  7. 日本ガラス協会「結露防止フィルムの効果と使用方法」

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