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睡眠の質と室温の深い関係

2025/04/09(水) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

新年度がスタートして、そろそろ疲れがたまってきたかたもいるのではないでしょうか。

私たちが健康を維持するうえで欠かせないのが、睡眠。質の良い睡眠は、免疫力向上、記憶力の強化、ストレスの軽減、心血管系の健康維持など、さまざまなメリットがあります。

しかし、「寝つきが悪い」「途中で目が覚める」「朝起きても疲れが取れない」などの睡眠の質の低下を感じているかたも、少なくありません。

今回のコラムでは、睡眠の質と室温の関係について詳しく解説し、最適な寝室環境の作り方を紹介していきましょう。

 

目次

1. 睡眠の質と室温の科学的な関係
1-1. 最適な睡眠環境とは?
1-2. 冬の寒い寝室と睡眠の質
① 寝室の温度と深部体温の関係
② 寒さによる交感神経の活性化
③ 低温環境がもたらす健康リスク
1-3. 夏の暑すぎる寝室と睡眠の質
① 高温環境が睡眠を妨げるメカニズム
② 熱帯夜の健康リスク
2. 良質な睡眠を実現するための住宅環境の改善策
2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)にする
2-2.適切な換気・湿度管理
3. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 睡眠の質と室温の科学的な関係

近年の研究では、睡眠の質は、室温と密接な関係があることが明らかになっています。

特に冬場の寒い寝室や夏の暑すぎる寝室は、深い睡眠(ノンレム睡眠)の減少や中途覚醒の増加を引き起こし、健康リスクを高めるといわれています。

 

1-1. 最適な睡眠環境とは?

日本睡眠学会の研究によると、寝室の最適な温度は18〜22℃、湿度は50%前後が理想とされています。

要素 最適範囲 影響
室温 18~22℃ 快適な深部体温調整が可能
湿度 40~60% 過度な乾燥・カビやダニの繁殖を防ぐ
光環境 暗闇(カーテン使用) メラトニン分泌が促進され、眠りが深くなる
騒音 40dB以下 不快感なく、睡眠が妨げられにくい

 

1-2. 冬の寒い寝室と睡眠の質

冬の寒い寝室では、どのような睡眠になるのでしょうか。

 

① 寝室の温度と深部体温の関係

人間の体は、入眠時に深部体温(内臓や脳の温度)を下げることで、スムーズに眠りにつく仕組みになっています。

そのため、寝室が寒すぎると体温調整がうまくいかず、入眠が妨げられてしまいます。

データ(国立睡眠研究所)

  • 寝室温度が10℃以下では、深部体温が十分に低下せず、入眠までの時間が約20%長くなる
  • 室温が15℃を下回ると、中途覚醒が増加し、睡眠の質が低下する

 

② 寒さによる交感神経の活性化

寒すぎる環境では、体が熱を維持しようとして交感神経が優位(興奮状態)になり、深い睡眠が妨げられます。

データ(日本睡眠学会)

  • 寝室温度が10℃以下の環境では、ノンレム睡眠(深い眠り)の割合が約30%減少
  • 心拍数が増加し、夜間高血圧や動脈硬化のリスクが上昇

 

③ 低温環境がもたらす健康リスク

室内の温度が低い場合、以下のような健康リスクが生じる可能性があります。

 

  • 寒さによる血圧の上昇
    • 室温が10℃以下では、血圧が平均15mmHg上昇(国立循環器病研究センター)
  • 免疫力の低下
    • 睡眠時の低体温が続くと、風邪やインフルエンザの発症リスクが約2倍(厚生労働省調査)

 

1-3. 夏の暑すぎる寝室と睡眠の質

夏の暑い寝室では、どのような睡眠になるのでしょうか。

 

① 高温環境が睡眠を妨げるメカニズム

スムーズな入眠のカギは、寝る前に深部体温を下げることです。

寝室温度が28℃以上になると、体温が十分に下がらないため、入眠が妨げられることにつながります。

データ(環境生理学研究)

  • 寝室温度が30℃以上では、入眠時間が約25%延長
  • 28℃を超えると、中途覚醒が増加し、熟睡感が低下

 

② 熱帯夜の健康リスク

暑すぎる寝室では、以下のような健康リスクが生じる可能性があります。

 

  • 寝苦しさによるストレス増加
    • 寝室温度が30℃以上の環境では、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌量が20%増加
  • 脱水症状
    • 高温多湿の寝室では、睡眠中に約500mlの水分が失われ、脱水症状が起こりやすい
  • 熱中症リスク
    • 高齢者は温度変化に鈍感になりやすく、夜間の熱中症リスクが高まる

 

2. 良質な睡眠を実現するための住宅環境の改善策

それでは、睡眠の質を向上させるためには、どのような環境を整えたらよいでしょうか。

 

2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)にする

高断熱・高気密住宅は、寝室の温度を適切に維持し、睡眠の質を向上させる効果があります。

住宅の断熱性能(Ua値)と室温の安定性

住宅の断熱性能(Ua値) 冬の最低室温 夏の最高室温(無冷房時)
0.87W/㎡K(従来の住宅) 10℃以下 30℃以上
0.46W/㎡K(G2住宅) 12~15℃ 28℃前後
0.26W/㎡K(G3住宅) 15~18℃ 26℃前後

 

高断熱住宅のメリット

  • 室温を一定に保ち、睡眠環境を安定させる
  • 冬の寒さ・夏の暑さを防ぎ、睡眠の質を向上
  • エネルギー効率が向上し、冷暖房費の削減

 

2-2.適切な換気・湿度管理

湿度が高すぎると熱がこもり、低すぎると乾燥で喉を痛めるため、適切な湿度管理が必要です。

 

換気・湿度管理の方法

  • 熱交換換気(第一種換気)の導入
    • 外気を取り入れながら、湿度と温度を一定に保つ
  • 加湿・除湿の活用
    • 冬は加湿器で湿度50%前後に調整
    • 夏はエアコンの除湿モードを活用

 

3. まとめ

最適な寝室環境は、温度18~22℃、湿度40~60%といわれています。

冬の低温環境では、深部体温が下がらず、入眠が妨げられることがあります。また、夏の高温環境では、睡眠の質が低下し、ストレスの増加や脱水症状のリスクにつながる可能性があります。

快適な睡眠環境を整えるためには、高断熱・高気密住宅(G3住宅)で室温を安定させるとよいでしょう。

良質な睡眠を得るためにも、住環境を整え、高断熱・高気密住宅(G3住宅)を検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省:「住宅の断熱性能と健康影響」
    https://www.mlit.go.jp
  2. 厚生労働省:「睡眠と健康」
    https://www.mhlw.go.jp
  3. 日本睡眠学会:「温熱環境と睡眠の関係」
    https://www.jssr.jp

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