皆様こんにちは!
MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。
新年度がスタートして、そろそろ疲れがたまってきたかたもいるのではないでしょうか。
私たちが健康を維持するうえで欠かせないのが、睡眠。質の良い睡眠は、免疫力向上、記憶力の強化、ストレスの軽減、心血管系の健康維持など、さまざまなメリットがあります。
しかし、「寝つきが悪い」「途中で目が覚める」「朝起きても疲れが取れない」などの睡眠の質の低下を感じているかたも、少なくありません。
今回のコラムでは、睡眠の質と室温の関係について詳しく解説し、最適な寝室環境の作り方を紹介していきましょう。
目次
1. 睡眠の質と室温の科学的な関係
1-1. 最適な睡眠環境とは?
1-2. 冬の寒い寝室と睡眠の質
① 寝室の温度と深部体温の関係
② 寒さによる交感神経の活性化
③ 低温環境がもたらす健康リスク
1-3. 夏の暑すぎる寝室と睡眠の質
① 高温環境が睡眠を妨げるメカニズム
② 熱帯夜の健康リスク
2. 良質な睡眠を実現するための住宅環境の改善策
2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)にする
2-2.適切な換気・湿度管理
3. まとめ
1. 睡眠の質と室温の科学的な関係
近年の研究では、睡眠の質は、室温と密接な関係があることが明らかになっています。
特に冬場の寒い寝室や夏の暑すぎる寝室は、深い睡眠(ノンレム睡眠)の減少や中途覚醒の増加を引き起こし、健康リスクを高めるといわれています。
1-1. 最適な睡眠環境とは?
日本睡眠学会の研究によると、寝室の最適な温度は18〜22℃、湿度は50%前後が理想とされています。
要素 | 最適範囲 | 影響 |
---|---|---|
室温 | 18~22℃ | 快適な深部体温調整が可能 |
湿度 | 40~60% | 過度な乾燥・カビやダニの繁殖を防ぐ |
光環境 | 暗闇(カーテン使用) | メラトニン分泌が促進され、眠りが深くなる |
騒音 | 40dB以下 | 不快感なく、睡眠が妨げられにくい |
1-2. 冬の寒い寝室と睡眠の質
冬の寒い寝室では、どのような睡眠になるのでしょうか。
① 寝室の温度と深部体温の関係
人間の体は、入眠時に深部体温(内臓や脳の温度)を下げることで、スムーズに眠りにつく仕組みになっています。
そのため、寝室が寒すぎると体温調整がうまくいかず、入眠が妨げられてしまいます。
データ(国立睡眠研究所)
- 寝室温度が10℃以下では、深部体温が十分に低下せず、入眠までの時間が約20%長くなる
- 室温が15℃を下回ると、中途覚醒が増加し、睡眠の質が低下する
② 寒さによる交感神経の活性化
寒すぎる環境では、体が熱を維持しようとして交感神経が優位(興奮状態)になり、深い睡眠が妨げられます。
データ(日本睡眠学会)
- 寝室温度が10℃以下の環境では、ノンレム睡眠(深い眠り)の割合が約30%減少
- 心拍数が増加し、夜間高血圧や動脈硬化のリスクが上昇
③ 低温環境がもたらす健康リスク
室内の温度が低い場合、以下のような健康リスクが生じる可能性があります。
- 寒さによる血圧の上昇
- 室温が10℃以下では、血圧が平均15mmHg上昇(国立循環器病研究センター)
- 免疫力の低下
- 睡眠時の低体温が続くと、風邪やインフルエンザの発症リスクが約2倍(厚生労働省調査)
1-3. 夏の暑すぎる寝室と睡眠の質
夏の暑い寝室では、どのような睡眠になるのでしょうか。
① 高温環境が睡眠を妨げるメカニズム
スムーズな入眠のカギは、寝る前に深部体温を下げることです。
寝室温度が28℃以上になると、体温が十分に下がらないため、入眠が妨げられることにつながります。
データ(環境生理学研究)
- 寝室温度が30℃以上では、入眠時間が約25%延長
- 28℃を超えると、中途覚醒が増加し、熟睡感が低下
② 熱帯夜の健康リスク
暑すぎる寝室では、以下のような健康リスクが生じる可能性があります。
- 寝苦しさによるストレス増加
- 寝室温度が30℃以上の環境では、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌量が20%増加
- 脱水症状
- 高温多湿の寝室では、睡眠中に約500mlの水分が失われ、脱水症状が起こりやすい
- 熱中症リスク
- 高齢者は温度変化に鈍感になりやすく、夜間の熱中症リスクが高まる
2. 良質な睡眠を実現するための住宅環境の改善策
それでは、睡眠の質を向上させるためには、どのような環境を整えたらよいでしょうか。
2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)にする
高断熱・高気密住宅は、寝室の温度を適切に維持し、睡眠の質を向上させる効果があります。
住宅の断熱性能(Ua値)と室温の安定性
住宅の断熱性能(Ua値) | 冬の最低室温 | 夏の最高室温(無冷房時) |
---|---|---|
0.87W/㎡K(従来の住宅) | 10℃以下 | 30℃以上 |
0.46W/㎡K(G2住宅) | 12~15℃ | 28℃前後 |
0.26W/㎡K(G3住宅) | 15~18℃ | 26℃前後 |
高断熱住宅のメリット
- 室温を一定に保ち、睡眠環境を安定させる
- 冬の寒さ・夏の暑さを防ぎ、睡眠の質を向上
- エネルギー効率が向上し、冷暖房費の削減
2-2.適切な換気・湿度管理
湿度が高すぎると熱がこもり、低すぎると乾燥で喉を痛めるため、適切な湿度管理が必要です。
換気・湿度管理の方法
- 熱交換換気(第一種換気)の導入
- 外気を取り入れながら、湿度と温度を一定に保つ
- 加湿・除湿の活用
- 冬は加湿器で湿度50%前後に調整
- 夏はエアコンの除湿モードを活用
3. まとめ
最適な寝室環境は、温度18~22℃、湿度40~60%といわれています。
冬の低温環境では、深部体温が下がらず、入眠が妨げられることがあります。また、夏の高温環境では、睡眠の質が低下し、ストレスの増加や脱水症状のリスクにつながる可能性があります。
快適な睡眠環境を整えるためには、高断熱・高気密住宅(G3住宅)で室温を安定させるとよいでしょう。
良質な睡眠を得るためにも、住環境を整え、高断熱・高気密住宅(G3住宅)を検討してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。
お気軽に問い合わせください!
健康快適でスタイルのある暮らしを皆様が実現できることを心より願っています。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『ひとり一人の笑顔が続く家づくり』
九州 長崎 を中心に展開
創業50年の信頼と実績で
本物を追求したオーダーメイドの御提案を致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
モデルハウス好評OPEN︎
┗ 雲仙市愛野町乙678
┗ 大村市黒丸町171-9
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
参考文献・参考ページ
- 国土交通省:「住宅の断熱性能と健康影響」
https://www.mlit.go.jp - 厚生労働省:「睡眠と健康」
https://www.mhlw.go.jp - 日本睡眠学会:「温熱環境と睡眠の関係」
https://www.jssr.jp