三浦恭輔 自己紹介へ

住宅の断熱性を高めることで得られる長期的なコストメリット

2024/09/27(金) コラム三浦恭輔

皆様、こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

近年、環境意識の高まりとエネルギーコストの上昇により、断熱性の高い住宅の需要が増加しています。

住宅の断熱性を高めることは、快適な住環境を提供するだけでなく、エネルギー消費を削減し、長期的なコストメリットをもたらしてくれます。

今回のコラムでは、住宅の断熱性を高めることで得られる長期的なコストメリットについて、数値的根拠を交えながら詳しく解説していきます。

 

目次

1. 断熱性の高い住宅とは?
2. 断熱性を高めることで得られる短期的なコストメリット
2-1. 冬季の暖房費削減効果
2-2. 夏季の冷房費削減効果
3. 断熱性を高めることで得られる長期的なコストメリット
3-1. 冷暖房機器の寿命延長
3-2. 住宅の資産価値の向上
3-3. 健康維持と医療費の削減
3-4. 環境への貢献とエネルギーコストの削減
4. MIURA HOMEの断熱性能へのこだわり
5.まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 断熱性の高い住宅とは?

断熱性の高い住宅とは、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保てる住宅のことです。外皮(壁、屋根、床、窓など)の断熱性能を高め、室内外の熱の移動を最小限に抑える工夫がされています。

日本では、住宅の断熱性能を評価する指標として「Ua値(外皮平均熱貫流率)」が用いられます。Ua値とは、住宅の外皮を通じて失われる熱量を表すもので、値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。

MIURA HOMEが提供する高断熱住宅は、Ua値が0.39W/㎡・K以下という高い断熱性能を標準としています。日本の断熱等級でいうと6以上、HEAT20でG2以上の基準を満たす非常に優れた性能です。

この高い断熱性能によって、季節を問わず快適な住環境を提供することができます。

 

2. 断熱性を高めることで得られる短期的なコストメリット

住宅の断熱性を高めると、エネルギー消費を大幅に削減できるため、毎月の光熱費の削減という短期的なコストメリットがあります。

断熱性の高い住宅では、冷暖房効率が向上し、エネルギー使用量が減少します。

ここからは、一般的な住宅(Ua値0.87W/㎡・K)と高断熱住宅(Ua値0.39W/㎡・K)のエネルギー消費の差について、比較していきましょう。

 

2-1. 冬季の暖房費削減効果

冬季において、一般的な日本の住宅の年間暖房負荷は約3,000kWhとされています。※参考文献1 対して高断熱住宅では、年間暖房負荷が約1,200kWhに抑えられます。

エネルギー消費の差は約1,800kWhであり、電気料金が1kWhあたり27円とすると、年間で約48,600円の節約となります。これにより、暖房費が大幅に削減されるため、経済的な負担が軽減されます。

 

2-2. 夏季の冷房費削減効果

夏季においても、断熱性の高い住宅では外部からの熱の侵入を防ぐため、冷房効率が向上します。

一般的な住宅の年間冷房負荷は約1,500kWhとされていますが、高断熱住宅では約900kWhに抑えられます。年間で約600kWhの節約が可能となり、約16,200円の電気料金の節約につながります。※参考文献2

 

3. 断熱性を高めることで得られる長期的なコストメリット

住宅の断熱性を高めることは、光熱費の削減だけでなく、さまざまな長期的なコストメリットをもたらします。

 

3-1. 冷暖房機器の寿命延長

断熱性の高い住宅では、冷暖房機器の稼働時間が短くなるため、機器の消耗が減少し、寿命が延びるといわれています。

環境省の調査によると、一般的な住宅と比較して、断熱性の高い住宅ではエアコンの稼働時間を約40%削減できるとされています。※参考文献3 これにより、エアコンや暖房機器の交換頻度が減り、長期的なメンテナンスコストが削減されます。

エアコンの平均寿命が約10年とすると、高断熱住宅ではその寿命が約12年に延びると考えられます。エアコンの交換費用を2年分節約できるため、1台あたり約15万円の節約につながります。

このようなコスト削減は、長期的な視点で見た場合に、大きな経済的メリットをもたらしてくれるでしょう。

 

3-2. 住宅の資産価値の向上

断熱性の高い住宅は、エネルギー効率が良く、光熱費の削減効果が期待できるため、住宅市場での評価も高くなります。特に中古住宅市場においては、高断熱住宅の需要が高まっており、売却時の価格も上昇する傾向にあります。

国土交通省のデータによれば、断熱性能が高い住宅は、一般的な住宅と比較して約10〜15%高い価格で取引されることが報告されています。※参考文献4

例えば3000万円の住宅であれば、10%の資産価値向上により、売却時に約300万円の利益が期待できます。断熱性能を高めるための初期投資を回収できるうえに、さらなる利益を得ることも可能となるでしょう。

 

3-3. 健康維持と医療費の削減

高断熱住宅は室内の温度差を抑えることで、健康的な住環境を提供します。

特に冬季には、ヒートショックのリスクを大幅に低減する効果があります。

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高める現象です。断熱性能の高い住宅では、室内の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクを減らすことにつながります。

厚生労働省のデータによれば、ヒートショックが原因で年間約17,000人が死亡しているとされています。※参考文献5 

高断熱住宅に住むとヒートショックのリスクを約50%減少させることができる、という研究結果もあります。健康リスクの低減により、医療費の削減も期待できるため、長期的なコストメリットだといえるでしょう。

 

3-4. 環境への貢献とエネルギーコストの削減

断熱性の高い住宅は、エネルギー消費量を削減するため、環境にも優しい住宅です。エネルギー効率がアップするとCO2の排出量削減にもつながり、地球温暖化防止にも貢献できます。

日本政府は2030年までの目標として、温室効果ガスの排出量を2013年比で26%削減すると掲げています。高断熱住宅の普及は、この目標達成に向けて大きく貢献できるでしょう。※参考文献6

また断熱性能の高い住宅は、エネルギーコストが上昇した際のリスクヘッジとしても有効です。

将来的にエネルギー価格がさらに上昇した場合でも、断熱性能の高い住宅ではエネルギー消費量が少ないため、コスト上昇の影響を最小限に抑えることができます。

 

4. MIURA HOMEの断熱性能へのこだわり

MIURA HOMEは、高断熱住宅の提供を通じて、居住者に快適で健康的な住環境を提供しています。

硬質ウレタンフォームなどの高性能断熱材を採用し、住宅全体の気密性を高めることで、冷暖房効率を最大化。エネルギーコストの削減と居住者の快適性を両立させる家づくりを実現しています。

また、MIURA HOMEは持続可能な家づくりを推進し、断熱性能の向上を通じて環境保護にも貢献しています。

これからも高断熱住宅の普及を進め、より多くの人々に快適で健康的な住環境を提供していきます!

 

5.まとめ

住宅の断熱性を高めることは、短期的な光熱費の削減だけでなく、長期的なコストメリットをもたらしてくれます。

高断熱住宅は、冷暖房機器の寿命延長や住宅の資産価値向上、健康リスクの低減、環境への貢献など、多くのメリットを提供します。

理想の住まいづくりをする際、長期的な面で見てもおすすめの高断熱住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。

お気軽に問い合わせください!

 

健康快適でスタイルのある暮らしを皆様が実現できることを心より願っています。

 

参考文献・参考ページ

  1. 環境省「住宅の断熱性能とエネルギー効率に関する調査」
  2. 経済産業省「エネルギー消費の削減に関する報告書」
  3. 日本気密住宅協会「高気密住宅の施工技術」
  4. 国土交通省「住宅市場動向に関する調査」
  5. 厚生労働省「ヒートショックに関する情報」
  6. 日本政府「2030年に向けた温室効果ガス排出削減目標」

1ページ (全3ページ中)