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血圧管理に役立つ住まいの工夫

2025/03/08(土) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

日本人の約43%が罹患しているとされている、高血圧。厚生労働省調査によると、高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患のリスクを高める生活習慣病のひとつといわれています。

今回のコラムでは、血圧を安定させるために必要な住まいの条件について解説し、健康的な家づくりのポイントも紹介していきましょう。

 

目次

1. 血圧が不安定になる住環境の要因
1-1. 低温環境が血圧を上昇させる
1-2. 温度差が大きい家が血圧の乱高下を招く
1-3. 湿度の低下が血圧に与える影響
2. 血圧を安定させるための住環境の条件
2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
2-2. 全館暖房で温度差をなくす
3. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 血圧が不安定になる住環境の要因

一般的に、血圧管理に重要なのは食生活や運動習慣とされていますが、近年の研究では、住環境の温度や湿度が血圧に大きな影響を与えるといわれています。

特に、断熱性能の低い家や寒暖差の大きい住環境では、血圧の変動が激しくなり、健康リスクが増大することも……。

一方で、寒暖差が少なく室温が一定に保たれている住宅では、血圧が安定しやすく、心血管疾患のリスク低減につながります。

 

1-1. 低温環境が血圧を上昇させる

寒い環境では、体温を維持するために血管が収縮。その結果、血圧が上昇します。

特に室温が低い家では、血圧が急変しやすく、心血管疾患のリスクが高まるといわれています。

住宅の断熱性能と血圧の関係

住宅の断熱性能(Ua値) 冬の最低室温 血圧変動リスク
0.87(従来の住宅) 10℃以下
0.46(G2住宅) 12~15℃
0.26(G3住宅) 15~18℃

データ(日本高血圧学会)

  • 室温が10℃以下の住宅では、血圧が通常より10~20mmHg高くなる
  • 室温18℃以上を維持すると、血圧の変動が抑えられ、心血管疾患のリスクが40%低減

 

1-2.温度差が大きい家が血圧の乱高下を招く

暖かいリビングから寒い廊下や浴室、トイレに移動する際、急激な温度変化が起こります。血圧が急上昇し、心臓や血管に大きな負担がかかるのです。この血圧の急変は、ヒートショックの主な原因ともいわれています。

冬の住宅内の温度差(従来の住宅 vs 高断熱住宅)

場所 従来の住宅(Ua値0.87) G3住宅(Ua値0.26)
リビング 20℃ 20℃
廊下 10℃ 17℃
浴室 5~8℃ 15~18℃
トイレ 5℃以下 15~18℃

データ(厚生労働省)

  • リビングと浴室の温度差が10℃以上になると、血圧の急変動が発生しやすい
  • 温度差が3℃以内の家では、血圧の安定性が50%以上向上

引用元:LIXIL | 感染症、厳しい寒さの減災を知る | 災害から家族をまもる、家をつくろう。減災プロジェクト

 

1-3. 湿度の低下が血圧に与える影響

寒い家では、湿度が低下しやすく、乾燥します。乾燥の影響で血管が収縮し、血圧が上昇します。

国立環境研究所のデータによると、湿度40%以下の環境では、血圧が10mmHg以上もあがることが報告されています。

湿度と血圧の関係

室内湿度 血圧の影響
50%以上 安定
40%以下 上昇リスクあり
30%以下 血圧急上昇の危険性

データ(国立環境研究所)

  • 湿度50%以上を維持すると、血圧が安定し、心血管疾患のリスクが30%減少
  • 湿度40%以下では、血管の収縮が促進され、血圧が上昇しやすい

 

2. 血圧を安定させるための住環境の条件

血圧を安定させるためにも、住環境を整えることがおすすめです。実際にどのような住環境がよいのか、ポイントを紹介していきますね。

 

2-1. 高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入

高断熱・高気密住宅では、室温と湿度を一定に保てるため、血圧の変動を抑制することにつながります。

また、寒い冬でも室温を15℃以上に維持することが可能です。

さらに湿度を50%前後に維持できるため、健康で快適に過ごせる環境が整うでしょう。

 

G3住宅のメリット

  • 冬でも室温15℃以上を維持し、血管の収縮を抑制
  • 湿度管理がしやすく、乾燥による血圧上昇を抑制
  • 温度差が少なく、血圧の乱高下を抑制

 

2-2.全館暖房で温度差をなくす

家全体の温度を均一に保つためにも、全館暖房を導入すると効果的です。

高断熱住宅では、家全体の温度差を3℃以内に抑えられるため、血圧を安定させることに期待ができます。

 

おすすめの暖房システム

  • 床暖房:輻射熱で家全体を均一に暖める
  • 温水パネルヒーター:壁面に設置し、空気を対流させながら均一に暖房
  • エアコン+第一種換気(熱交換換気):室温を一定に維持

データ(日本建築学会)

  • 全館暖房+高断熱住宅の組み合わせで、血圧の安定性が50%以上向上

 

3. まとめ

低断熱住宅では、温度差が10℃以上あると、血圧の急変動が発生しやすくなり、心血管疾患のリスクが高まります。また、湿度が40%以下になると、血管収縮が進み、血圧の上昇につながります。

しかしG3住宅(Ua値0.26以下、C値0.3以下)であれば、室温・湿度を一定に保てるため、血圧を安定させることが期待できます。さらに全館暖房+熱交換換気システムを導入すると、血圧の乱高下を抑えることにつながるでしょう。

快適に健康な暮らしを実現するためにも、高断熱・高気密住宅+適切な湿度管理+計画換気の住環境を整えてみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 日本高血圧学会:「住宅環境と血圧の関係」
  2. 国立環境研究所:「湿度と血圧変動の関係」
  3. HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」