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断熱性能の低い家が風邪を引きやすい?

2025/02/23(日) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

「冬になると風邪を引きやすくなる」「家の中でも寒さを感じる」…このような経験はありませんか?

風邪の原因はウイルスですが、実は近年の研究で、住環境によって風邪の発症リスクを大きく左右すること明らかになっています。

今回のコラムでは、なぜ断熱性能の低い家が風邪を引きやすくなるのか、について詳しく解説し、健康を守るためにどのような住環境が理想的なのかを一緒に考えていきましょう。

 

目次

1. 断熱性能が低い家の問題点
1-1. 冬の室温低下が免疫力を低下させる
1-2. 低温環境が呼吸器疾患を悪化させる
1-3. 結露・カビの発生が風邪のリスクを高める
2. 風邪を防ぐために必要な住環境
2-1.高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
2-2. 第一種換気システムの導入
3. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 断熱性能が低い家の問題点

断熱性能が低い家では、室温が低くなりがちです。その結果、免疫機能が低下し、風邪やインフルエンザのリスクを高めてしまう可能性があります。

 

1-1. 冬の室温低下が免疫力を低下させる

室温が低い家では、体温が低下しやすくなり、免疫機能が低下するといわれています。特に室温が15℃を下回ると、体温調節機能がうまく働かず、ウイルス感染のリスクが上昇する可能性も……。

断熱性能の低い家では、室温が下がることで体温維持が難しくなります。結果として、風邪やインフルエンザの発症リスクが高まることにつながります。

低断熱住宅の室温変化

住宅の断熱性能(Ua値) 冬の最低室温
0.87(従来の住宅) 10℃以下
0.46(G2住宅) 12~15℃
0.26(G3住宅) 15~18℃

データ(国立感染症研究所)

  • 室温18℃以下では、風邪・インフルエンザの発症率が50%以上増加
  • 室温が15℃を下回ると、免疫細胞(白血球・リンパ球)の活動が30%以上低下

 

1-2. 低温環境が呼吸器疾患を悪化させる

寒い環境では、気道の防御機能が低下するため、ウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなります。

 

低断熱住宅で発生しやすい健康リスク

  • 気道粘膜が乾燥し、ウイルスが侵入しやすくなる
  • 咳やくしゃみが長引きやすく、風邪が治りにくい
  • 気管支炎や肺炎のリスクが上昇

データ(日本呼吸器学会)

  • 室温が15℃以下の環境では、気道粘膜の免疫機能が約40%低下
  • ぜんそくや気管支炎などの慢性呼吸器疾患の発症率が1.8倍に上昇

断熱性能の高い家では、室温を安定させることで呼吸器疾患のリスク低減につながるため、健康を維持しやすくなるでしょう。

 

1-3. 結露・カビの発生が風邪のリスクを高める

低断熱住宅では、窓や壁の表面温度が低くなります。結露が発生しやすくなり、カビやダニの温床となるのです。

カビやダニは、アレルギー性鼻炎やぜんそくの原因になり、風邪と似た症状を引き起こす可能性があります。

 

断熱性を向上させることで結露を防ぐ

  • 高性能窓(Low-E複層ガラス)を導入し、窓表面温度を上昇
  • 壁や床の断熱性能を強化し、熱橋(ヒートブリッジ)を防ぐ
  • 適切な換気システムを導入し、湿度を一定に保つ

データ(環境省)

  • 湿度70%以上の環境ではカビの繁殖スピードが3倍
  • 結露が多い家では、アレルギー性鼻炎の発症率が1.5倍に増加

 

2. 風邪を防ぐために必要な住環境

それでは、風邪を防ぐために必要な住環境について考えていきましょう。

 

2-1.高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入

高断熱・高気密住宅では、室温を一定に保つため、風邪やインフルエンザの発症リスクを大幅に低減することが期待できます。

 

高断熱住宅のメリット

  • 室温を冬でも15℃以上に維持し、免疫機能を安定化
  • 湿度管理がしやすく、ウイルスの活動を抑制
  • 結露を防ぎ、カビ・ダニの発生を抑制

データ(HEAT20調査)

  • G3住宅では、冬の最低室温が15℃以上を維持
  • 風邪やインフルエンザの発症率が50%以上低減

 

2-2. 第一種換気システムの導入

冬場は換気が不十分になりがちですが、適切な換気をおこなうことでウイルスを排出し、室内の空気を清潔に保つことにつながります。

 

第一種換気(熱交換換気)のメリット

  • 室内の温度を下げずに換気が可能
  • 湿度を一定に保ち、気道粘膜を保護
  • CO2濃度を低下させ、空気の質を向上

データ(日本建築学会)

  • 熱交換換気を導入すると、室温変動が30%軽減
  • 風邪の発症リスクが20%以上低減

 

3. まとめ

断熱性能の低い家では、室温が低下し、免疫力も低下してしまうため、風邪を引きやすくなる可能性があります。低温環境では、呼吸器疾患を悪化させ、喘息や気管支炎のリスクを高めるおそれがあります。また、結露・カビが発生することでアレルギーや風邪の症状を誘発する可能性も…。

しかしG3住宅(Ua値0.26以下、C値0.3以下)であれば、室温を15℃以上に維持し、風邪のリスクを低減することにつながります。さらに第一種換気システムを導入することで、空気の質を改善し、健康を維持しやすくなりますよ。

健康的な生活を送るためには、高断熱・高気密+適切な換気が不可欠です。風邪を予防しつつ、快適な住環境を実現するためにも、断熱リフォームやG3住宅の導入を検討しましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省:「住宅の断熱性能と健康影響」
    https://www.mlit.go.jp
  2. 厚生労働省:「冬季の低室温と健康リスク」
    https://www.mhlw.go.jp
  3. HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」
    https://www.heat20.jp

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