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家の温度が免疫力に与える影響

2025/02/26(水) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

健康を維持するうえで非常に重要なのが、免疫力を高めること。免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザ、さらには生活習慣病のリスクが高まり、日常生活の質が低下してしまいます。

今回のコラムでは、家の温度と免疫力の関係について解説していきます。

 

目次

1. 低室温が免疫力を低下させるメカニズム
1-1.低温環境が体温を下げ、免疫機能を弱める
1-2.低室温が自律神経に悪影響を与える
1-3. 乾燥によるウイルス感染のリスク
2. 免疫力を高める住環境の条件
2-1.高断熱・高気密住宅(G2・G3レベル)の導入
①高断熱住宅のメリット
2-2. 全館暖房と湿度管理
① 全館暖房の導入
② 湿度管理の徹底
3. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 低室温が免疫力を低下させるメカニズム

実は近年の研究で、家の温度環境が免疫力に大きな影響を与えることが明らかになってきました。特に、冬場の低室温や急激な温度変化は、免疫機能を低下させます。

日本の住宅は断熱性能が低いため、冬場は家の中が10℃以下になることもあり、住環境による健康リスクが高くなっているのが現状です。

 

1-1.低温環境が体温を下げ、免疫機能を弱める

私たちの体温は、免疫機能の働きと関係しています。

体温が1℃下がると、免疫力が30%以上低下するという研究結果があります。特に冬場の寒い住環境では、このリスクが高まるといわれています。

日本の住宅は、リビングは暖かくても寝室や廊下が寒いことが多く、これが体温低下の原因となるのです。

 

室温と体温の関係

  • 室温が10℃以下 → 体温が35℃台まで低下しやすい(低体温症のリスク増大)
  • 室温が15℃以下 → 免疫細胞(白血球やリンパ球)の活動が鈍化
  • 室温が18℃以上 → 免疫機能が正常に働く

データ(厚生労働省調査)

  • 室温が18℃以上の住宅では、風邪やインフルエンザの発症率が約50%減少
  • 室温が10℃以下の家では、感染症リスクが1.8倍に増加

 

1-2.低室温が自律神経に悪影響を与える

寒い環境に長時間いると、体温を維持しようとするため、交感神経が過剰に働きます。これが自律神経のバランスを崩し、免疫力の低下につながるのです。

 

自律神経と免疫力の関係

  • 交感神経が過剰に働くと、血管が収縮し、血流が悪化
  • 血流が悪くなると、免疫細胞が全身に行き届きにくくなる
  • 副交感神経が十分に働かないと、リラックス状態が減少し、回復力が低下

データ(日本自律神経学会)

  • 室温15℃以下の環境では、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌量が20%増加
  • 自律神経の乱れによる睡眠障害が、免疫力低下の原因となる

 

1-3. 乾燥によるウイルス感染のリスク

寒い季節になると暖房をつけるため、湿度が下がり、乾燥が進むことが問題となります。

乾燥した環境では、ウイルスの感染力が増加し、免疫力がさらに低下する可能性があります。

 

ウイルスと湿度の関係

  • 湿度40%以下 → インフルエンザウイルスの生存率が60%以上に増加
  • 湿度50%前後 → ウイルスの活動が抑制され、感染リスクが低減

データ(国立感染症研究所)

  • 湿度50%以上を維持すると、インフルエンザの発症率が約30%減少
  • 湿度40%以下では、ウイルスの生存時間が2倍に増加

 

2. 免疫力を高める住環境の条件

免疫力を高めてくれるような、快適な住環境とはどのようなものでしょうか。

 

2-1.高断熱・高気密住宅(G2・G3レベル)の導入

室温を安定させ、免疫力を低下させないためには、高断熱・高気密住宅(G2・G3レベル)の導入が必要です。

高断熱住宅のメリットは、部屋ごとの温度差が少ないことであり、ヒートショックの予防となります。

室温を一定に保てるので、免疫力の維持も期待できます。温度差を少なくできるため、暖房効率が向上し、光熱費の削減にもつながるでしょう。

住宅の断熱性能(Ua値)と最低室温の比較

住宅の断熱性能(Ua値) 最低室温(冬季)
0.87(従来の住宅) 10℃以下
0.46(G2住宅) 12~15℃
0.26(G3住宅) 15~18℃

データ(HEAT20調査)

  • G3住宅では、冬季の最低室温が15℃以上を維持
  • 低断熱住宅に比べ、風邪・インフルエンザの発症率が50%以上減少

引用元:住まいの温度から考えるあなたの健康ガイド|住宅における良好な温熱環境実現推進フォーラム

 

2-2. 全館暖房と湿度管理

部屋ごとの温度差を少なくするためには、全館暖房を導入したり、適切な湿度に管理することが大切です。

 

① 全館暖房の導入

全館暖房にすることで、家全体を均一な温度に保つことが可能です。

暖房方式 特徴
床暖房 床から放射熱でじんわり暖める
温水パネルヒーター 部屋全体を均一に暖める
エアコン 短時間で暖房できるが、温度ムラが出やすい

データ(日本建築学会)

  • 全館暖房+高断熱住宅の組み合わせで、風邪の発症率が約40%減少

 

② 湿度管理の徹底

加湿器を活用し、湿度は50%前後に維持しましょう。

また、熱交換換気(第一種換気)を導入すれば、湿度を一定に保つことができますよ。

 

3. まとめ

家の温度が低いと、免疫力が30%以上低下してしまいます。室温が18℃以下の場合、風邪やインフルエンザのリスクが50%増加することも…。

しかし全館暖房+高断熱住宅を導入することで、冬の室温を15℃以上に維持できます。

さらに熱交換換気(第一種換気)や加湿器などを導入し、湿度を50%前後に保つことで、ウイルスの感染リスクの低減へとつながるでしょう。

高断熱・高気密住宅+全館暖房+適切な湿度管理をおこなうことで、大切な家族の健康を守りましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 国土交通省:「住宅の断熱性能と健康影響」
    https://www.mlit.go.jp
  2. 厚生労働省:「免疫力と室温の関係」
    https://www.mhlw.go.jp
  3. HEAT20:「G2・G3住宅の基準とメリット」
    https://www.heat20.jp

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