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三浦 恭輔

【長崎 高断熱住宅】電気代が高騰する時代、本当に得する家とは?

2026.05.23


はじめに

ここ数年、多くの家庭で大きな問題となっているのが「電気代の高騰」です。

実際に、

  • 「去年より電気代が上がった」
  • 「エアコンを我慢している」
  • 「夏も冬も光熱費が怖い」

という声は非常に増えています。

特に長崎県のような、

  • 夏は蒸し暑い
  • 冬は底冷えする
  • 湿度が高い

地域では、冷暖房の使用量が増えやすく、住宅性能によって光熱費差が非常に大きくなります。

しかし家づくりの現場では、今もなお、

  • デザイン
  • 間取り
  • 設備

が優先され、

「住宅性能」

が後回しになるケースも少なくありません。

ですが、これからの時代は、

「どれだけ安く建てるか」

より、

「どれだけ将来の固定費を減らせるか」

が重要になる可能性があります。


なぜ今「電気代」がここまで問題になっているのか?

近年、日本では電気料金の上昇が続いています。

背景には、

  • 燃料価格高騰
  • 円安
  • 発電コスト増加
  • 再エネ賦課金

などがあります。

実際、2020年前後と比較すると、電気料金単価はかなり上昇しています。

例えば、

  • 以前:1kWhあたり約24〜27円
  • 現在:30〜40円前後

となるケースも珍しくありません。

つまり、同じ生活をしていても、毎月の支出が増えやすい状況になっているのです。


実は住宅性能で電気代は大きく変わる

ここで重要なのが「住宅性能」です。

特に影響が大きいのが、

  • 断熱性能
  • 気密性能

です。

簡単に言えば、

  • 断熱性能 → 熱の逃げにくさ
  • 気密性能 → 隙間の少なさ

です。

例えば、穴の空いたバケツに水を入れても、すぐ漏れてしまいます。

住宅も同じで、

性能の低い家 = 冷暖房が逃げ続ける家

なのです。


高断熱住宅とはどんな家なのか?

高断熱住宅とは、

「少ないエネルギーで快適に暮らせる家」

です。

代表的な性能指標として、

Ua値(外皮平均熱貫流率)

があります。

数値が低いほど断熱性能が高いことを意味します。

例えば、

一般的な住宅

  • Ua値:0.87前後

高性能住宅

  • Ua値:0.46以下

パッシブハウスレベル

  • Ua値:0.26前後

などがあります。

この差によって、冷暖房エネルギーが大きく変わります。


「安い家」が結果的に高くつく理由

家づくりでは、どうしても初期費用に目が向きがちです。

しかし、本当に重要なのは、

「建てた後にいくら掛かるか」

です。

例えば、

性能の低い住宅

  • 毎月光熱費:35,000円

高性能住宅

  • 毎月光熱費:15,000円

だった場合、

毎月20,000円差になります。

年間では、

20000 \times 12 = 240000

つまり年間24万円差です。

さらに35年間では、

240000 \times 35 = 8400000

約840万円の差になります。

もちろん条件によって変動はありますが、

「住宅性能による差は非常に大きい」

ということは理解しておく必要があります。


長崎の家づくりで特に重要なポイント

長崎県は、

  • 高温多湿
  • 降水量が多い
  • 台風が多い

という特徴があります。

つまり、

  • 夏の蒸し暑さ
  • 冬の底冷え
  • 結露
  • カビ

への対策が必要です。

特に湿気対策では、

  • 断熱
  • 気密
  • 換気

のバランスが非常に重要になります。

断熱だけ強化しても、気密や換気が悪ければ、

  • 壁内結露
  • カビ
  • 空気環境悪化

につながる可能性があります。


太陽光発電だけでは解決しない理由

近年は、

「太陽光を載せれば安心」

と考えられることも増えています。

もちろん太陽光発電は重要です。

しかし、

性能の低い家 + 太陽光

では、根本解決にならないケースがあります。

例えば、

  • バケツに穴が空いている状態で
  • 水を増やしている

ような状態です。

まず重要なのは、

「エネルギーを逃がさない家」

をつくることです。

その上で、

  • 太陽光
  • 蓄電池
  • 高効率設備

を組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。


高性能住宅は“将来の固定費”を減らす考え方

住宅ローンは多くの方が意識します。

しかし実際には、

  • 光熱費
  • 修繕費
  • 医療費
  • メンテナンス費

なども長期間発生します。

つまり家づくりは、

「建築費だけ」

ではなく、

「生涯コスト」

で考える必要があります。

特に今後は、

  • エネルギー価格上昇
  • 猛暑化
  • 高齢化

が進む可能性が高く、高性能住宅の価値はさらに高まると考えられます。


本当に得する家とは何か?

本当に得する家とは、

「安く建てる家」

ではなく、

「快適に、健康的に、長く暮らせる家」

です。

そしてこれからの時代は、

  • 室温
  • 空気環境
  • 光熱費
  • 健康
  • 耐久性

が、住宅選びでますます重要になるでしょう。

特に長崎のような高温多湿地域では、

“断熱・気密・換気”

をしっかり考えた家づくりが重要です。


まとめ

電気代が高騰する時代において、

住宅性能は「贅沢」ではなく、生活防衛の一部になりつつあります。

そして、

  • 高断熱
  • 高気密
  • 計画換気

を備えた住宅は、

  • 快適性
  • 健康
  • 経済性

を大きく左右します。

家づくりでは、

「いくらで建てるか」

だけではなく、

「建てた後にどれだけ支出を減らせるか」

も非常に重要です。

これから長崎で注文住宅を検討される方は、ぜひ“住宅性能”にも注目してみてください。

参考文献

・国土交通省 住宅の省エネ基準について
国土交通省 省エネ住宅関連情報

・資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
省エネポータルサイト

・HEAT20(20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)
HEAT20公式サイト

・一般社団法人 パッシブハウス・ジャパン
Passive House Japan

・環境省 脱炭素住宅関連情報
環境省 脱炭素住宅関連情報

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