
子どもが過ごす家だからこそ室温と湿度を考えたい|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方
2026.07.15

目次
結論:子どもは大人よりも、室温・湿度の影響を受けやすい体をしている
「子どもは元気だから、多少の寒さ・暑さは平気」と思われがちですが、実は体温調節の面では大人よりも繊細です。子育て世帯こそ意識したい、室内環境のポイントを解説します。
この記事の執筆者
三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。
はじめに
子育て中の家庭にとって、
「子どもが快適に過ごせる家」は、
誰もが気になる、
大きな関心事のひとつです。
実は、
子どもの体は大人と比べて、
室温や湿度の影響を、
受けやすい特徴を持っています。
この記事では、
子どもの体と室内環境の関係について、
整理していきます。
子どもの健康と室内環境、3つの関係

子どもの健康を考えるうえで、
室内環境が関わる代表的なポイントは、
この3つに整理できます。
子どもの体温調節機能は、まだ未熟
子どもは体重に対して、
体の表面積が大きく、
外気温の影響を、
受けやすい体格をしています。
また、
発汗機能や血管の調節機能も、
まだ発達段階にあるため、
自分自身で体温を、
うまく調整することが苦手です。
室内の温度差が大きい住宅では、
大人以上に、
身体的な負担がかかりやすいといえます。
特に乳幼児は、
自分で衣服を調整したり、
「寒い」「暑い」と、
言葉で伝えたりすることが難しいため、
周囲の大人が気づきにくいという、
難しさもあります。
機嫌が悪い、寝つきが悪いといった様子から、
室温の不快感に、
気づいてあげることも大切な視点です。
湿度とアレルギー・喘息の関係
ダニやカビは、
湿度60%を超えるあたりから、
繁殖しやすくなるとされています。
これらは、
アレルギー性鼻炎や喘息の、
代表的な原因物質(アレルゲン)として、
医学的にも広く知られています。
一方で、
冬場に湿度が下がりすぎると、
のどや鼻の粘膜が乾燥し、
ウイルスが体内に侵入しやすくなるとも、
いわれています。
子どもの部屋は特に、
湿度40〜60%程度を目安に、
保つことが望ましいとされています。
湿度計を子ども部屋に置いておくと、
季節ごとの変化を、
数値で客観的に把握しやすくなります。
睡眠の質と、成長ホルモンの関係
成長ホルモンは、
深い睡眠(ノンレム睡眠)の間に、
多く分泌されるとされています。
寝室の室温が高すぎたり低すぎたりすると、
睡眠が浅くなり、
寝苦しさで夜中に目が覚めやすくなります。
子どもの成長にとって、
寝室の室温・湿度を整えることは、
見過ごせないポイントです。
「寝つきが悪い」
「夜中に何度も起きる」
といった悩みの背景に、
寝室の温熱環境が、
関わっていることもあります。
寝汗をかきすぎていないか、
布団を蹴ってしまわないかなど、
日々の様子を観察することも、大切な参考情報になります。
ハイハイ・お昼寝など、子ども特有の生活シーン
子どもは大人と違い、
床に近い場所で過ごす時間が、
長くなりがちです。
ハイハイやお昼寝、
床に座っての遊びなど、
床面に近い姿勢で過ごす時間が多いことは、
大人にはあまりない、
子どもならではの特徴だといえます。
冷やされた空気は床付近に沈むため、
気密性能が低い住宅では、
大人が感じる以上に、
子どもが冷えを感じている、
という可能性も十分にあります。
リビングでの過ごし方を見直すだけでなく、
床付近の温度環境にも、
日頃から目を向けてみることをおすすめします。
MIURAHOMEの考え方
MIURAHOMEでは、断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」を標準とし、熱交換換気システムによって、家全体の室温と湿度を安定させる住まいづくりを大切にしています。
お子さまが健やかに成長できる室内環境を、性能面からしっかりとサポートしています。設計段階から、家族構成やお子さまの成長を見据えたご提案を心がけています。

まとめ
子どもは体温調節機能が未熟なため、
室温・湿度の影響を、
大人よりも受けやすいとされています。
湿度管理によるアレルギー・喘息対策や、
寝室の環境が睡眠と成長に与える影響を考えると、
住宅の断熱・気密性能は、
子育て世帯にとって、
特に重視したいポイントです。
お子さまがまだ小さいうちだけでなく、
これから成長していく先の暮らしまで見据えて、
住まいの環境を、家族みんなで考えてみてください。
よくある質問
子ども部屋の適切な室温の目安はありますか?
冬場は18〜22℃程度、夏場は26〜28℃程度が目安とされています。ただし、体感には個人差があるため、お子さまの手足の温度や機嫌なども見ながら、無理のない範囲で調整することをおすすめします。
加湿器を使えば、湿度対策は十分ですか?
加湿器は有効ですが、使いすぎると逆にカビ・ダニの原因になることもあります。湿度計で数値を確認しながら、40〜60%程度を目安に調整することをおすすめします。特に寝室では、就寝前に一度数値を確認する習慣が役立ちます。季節の変わり目は特に、湿度が急に変化しやすいため注意が必要です。
子どもが夜中に何度も目を覚ますのは、室温が原因ですか?
室温以外にもさまざまな要因が考えられますが、寝室の温度差や暑さ・寒さが一因になっている可能性はあります。就寝時の室温を見直してみることをおすすめします。
断熱性能を上げれば、子どものアレルギー症状は改善しますか?
断熱・気密・換気を整えることで、結露やカビの発生を抑えやすくなり、ダニ・カビといったアレルゲンを減らす効果が期待できます。ただし、症状の改善には個人差があるため、住宅性能の見直しとあわせて、医師にも相談することをおすすめします。
リビングと子ども部屋、どちらの環境を優先すべきですか?
日中に長く過ごすリビングと、就寝時間が長い子ども部屋の両方がそれぞれ重要です。理想的には、家全体の温度差を小さく保てる住宅性能を確保し、どの部屋で過ごしても快適な環境を目指すことをおすすめします。
床の冷え対策として、床暖房は必要ですか?
床暖房は有効な選択肢のひとつですが、断熱・気密性能が高ければ、床暖房がなくても床付近の冷えを抑えやすくなります。導入コストとのバランスも考えながら、住宅全体の性能とあわせて検討することをおすすめします。
子育て世帯に選ばれる住宅性能について、もっと詳しく知りたい方へ
MIURAHOMEでは、お子さまの健康を考えた室内環境について、実際の建物でご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。
お気軽にご相談ください。
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参考文献
本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。
- 世界保健機関(WHO)「WHO Housing and health guidelines」(2018年)
- MIURAHOME 社内施工基準