
長崎の梅雨を快適に過ごす家づくり|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方
2026.07.02

目次
結論:梅雨の悩みは「暮らし方の工夫」と「住宅性能」の両方で解決する
長崎の梅雨は、期間が長く、湿度の高い日が続きやすい時期です。洗濯物が乾かない、カビが発生しやすい、ジメジメして不快、といった悩みは、部屋干し設備の工夫と、気密・換気性能の両方で対策することができます。
この記事の執筆者
三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。
はじめに
長崎の梅雨は、
本州の一部地域と比べても、
期間が長くなる年があります。
この時期は、
洗濯物やカビ、
湿気による不快感など、
さまざまな悩みが増える季節でもあります。
毎年のことだからこそ、
しっかり向き合っておきたいテーマです。
この記事では、
梅雨を快適に過ごすための、
暮らしの工夫と住宅性能について解説します。
毎年の梅雨がゆううつだという方にも、
ぜひ読んでいただきたい内容です。
梅雨時に困る、3つの悩みとその対策

梅雨の時期によく聞かれる悩みは、
おおむね次の3つに集約されます。
- 洗濯物が乾かない:部屋干し用の設備や間取りで対策
- カビが発生しやすい:気密性能と計画換気で対策
- ジメジメして不快:計画換気による湿度コントロールで対策
それぞれの悩みに、
個別に対処するグッズも役立ちますが、
根本的な解決には、
住宅そのものの工夫が欠かせません。
長崎の梅雨は、なぜ長く感じられるのか
長崎を含む九州地方は、
本州の多くの地域よりも、
梅雨入りが早い傾向があります。
梅雨明けの時期も年によって差があり、
結果として、
湿度の高い期間が、
長く続きやすい地域だといえます。
さらに梅雨明け後も、
高温多湿な夏がそのまま続くため、
「じめじめした季節」が、
実感として長く感じられやすいのです。
この期間を快適に過ごせるかどうかは、
住宅性能によって、
大きく変わってきます。
部屋干しを快適にする、間取り・設備の工夫
梅雨の時期は、
外干しができない日が続きます。
そんなときに役立つのが、
ランドリールームや、
浴室乾燥機です。
洗濯機・物干しスペース・アイロンがけなどを、
ひとつの部屋で完結できる間取りにすると、
家事の負担も軽くなります。
部屋干しスペースには、
除湿機能付きの換気や、
サーキュレーターを、
組み合わせるとより効果的です。
梅雨時こそ、換気を止めてはいけない
「外の湿度が高いのに、
換気をすると、
かえって湿気が入るのでは」
と考える方もいますが、
これは誤解です。
室内には、
人の呼吸や汗、
調理や入浴などから、
常に湿気が発生しています。
換気を止めてしまうと、
この湿気が室内にこもり続け、
結果的にカビの発生リスクを、
高めてしまいます。
24時間換気システムは、
梅雨の時期こそ、
止めずに使い続けることが大切です。
フィルターの目詰まりがないかも、
あわせて確認しておきましょう。
気密性能が、梅雨の快適さを左右する理由
気密性能(C値)が低い住宅では、
隙間から、
外の湿った空気が、
計画外のルートで入り込んでしまいます。
これでは、
計画換気で湿度をコントロールしようとしても、
その効果を十分に発揮できません。
気密性能を高めることは、
冬の暖房効率だけでなく、
梅雨・夏の湿気対策としても、
重要な役割を果たしています。
断熱・気密・換気は、
季節を問わず効果を発揮する、
一年を通じた投資です。
MIURAHOMEの考え方
MIURAHOMEでは、気密性能「C値0.19以下」と、熱交換率80%以上の第一種熱交換換気(Zehnder製)を組み合わせることで、梅雨から夏にかけての高温多湿な時期も、快適な空気環境を保てる設計を行っています。
ランドリールームなど、部屋干しに配慮した間取りのご提案も行っています。長崎の気候特性を踏まえた、実用的な家づくりを大切にしています。梅雨から夏にかけての暮らしやすさは、性能値だけでは伝わりにくい部分だからこそ、実際の建物で体感していただくことを重視しています。

まとめ
長崎の梅雨を快適に過ごすには、
部屋干し設備などの、
暮らしの工夫だけでなく、
気密性能・換気計画といった、
住宅性能そのものが重要です。
「梅雨は仕方ない」と諦めるのではなく、
住宅の工夫次第で、
快適に過ごせる季節に変えることができます。
これから新築を検討する方は、
間取りの段階から、
梅雨対策を意識してみてください。
よくある質問
除湿機とエアコンの除湿、どちらが効果的ですか?
部屋の広さや湿度の状況によって異なります。エアコンの除湿(ドライ)機能は、部屋全体の湿度を下げるのに適しており、除湿機は特定の場所(部屋干しスペースなど)を集中的に除湿したい場合に向いています。両方を使い分けるのも効果的です。電気代が気になる場合は、除湿の強度や時間帯を工夫するとよいでしょう。
梅雨時のカビ対策で、特に注意すべき場所はありますか?
浴室・脱衣所・クローゼットの中など、湿気がこもりやすく風通しの悪い場所は特に注意が必要です。定期的な換気や、除湿剤の活用、家具を壁から少し離して設置することも、カビ対策として効果があります。押し入れやクローゼットの扉を時々開けて風を通すことも忘れずに行いましょう。
部屋干しの臭いが気になります。何か対策はありますか?
部屋干しの臭いは、洗濯物が乾くまでの時間が長いほど発生しやすくなります。サーキュレーターや除湿機で風を当てて乾燥時間を短縮すること、洗濯槽自体を清潔に保つことが基本的な対策になります。部屋干し用の洗剤を活用するのも手軽な方法です。
梅雨時は窓を開けない方がいいのですか?
湿度が高い日に窓を開けると、外の湿った空気が室内に入り、かえって湿度が上がることがあります。梅雨の時期は、窓を開けての換気よりも、24時間換気システムによる計画換気を活用する方が、安定した室内環境を保ちやすくなります。晴れ間が続くタイミングであれば、窓を開けての換気も有効です。
新築時に、梅雨対策として特に検討すべき設備はありますか?
浴室乾燥機付きのユニットバス、ランドリールーム、そして熱交換率の高い第一種換気システムは、梅雨時の暮らしやすさに直結する設備です。間取りの段階から、洗濯動線と部屋干しスペースをセットで検討しておくことをおすすめします。生活動線を短くすることで、家事の負担そのものも軽減できます。
梅雨に強い家づくりについて、もっと詳しく知りたい方へ
MIURAHOMEでは、湿気対策を考慮した間取り・設備について実際の建物でご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。
お気軽にご相談ください。
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参考文献
本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。
- 気象庁 長崎地方の気候統計に関する資料
- 公益社団法人 空気調和・衛生工学会 湿気・結露に関する資料
- MIURAHOME 社内施工基準