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三浦 恭輔

寝室の空気は大丈夫?睡眠と換気の関係|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方

2026.07.17

寝室の空気は大丈夫?睡眠と換気の関係|MIURAHOME

結論:寝室はドアを閉めて過ごす特殊な部屋であり、換気の設計・使い方次第で空気の質が大きく変わる

1日のうち約3分の1を過ごす寝室は、家の中でも特に空気の質が問われる、とても大切な場所です。換気の仕組みという視点から、寝室の空気環境について詳しく考えてみます。

この記事の執筆者

三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。


はじめに

たとえばリビングは、

家族が出入りするたびに、

ドアが開き、

自然と空気が入れ替わります。

一方、

寝室は就寝中の長い数時間、

ドアを閉め切ったまま過ごす、

家の中でも特殊な部屋です。

1日のうち約8時間もの間、

限られた空間の中で呼吸をし続けることを考えると、

その空気の質は、

決して軽視できないテーマです。

この記事では、

「換気システムの仕組み」という視点から、

寝室の空気環境を丁寧に考えていきます。


寝室の換気を妨げやすい、3つの見落としがちな原因

寝室の換気を妨げやすい3つの見落としがちな原因(ドア下のアンダーカット不足・給気口の閉塞・家具による気流の遮断)

せっかく高性能な24時間換気システムが備わっていても、

日々の使い方や家具の配置次第で、

その効果が十分に発揮されないことがあります。


「ドアの下のすき間」が、実は重要な役割を果たしている

住宅の計画換気の多くは、

リビングや寝室などから給気し、

トイレや浴室から排気する、

家全体でひとつながりの空気の流れをつくる仕組みです。

この仕組みが機能するためには、

各部屋のドアの下に、

「アンダーカット」と呼ばれる、

わずかなすき間が必要です。

このすき間が塞がれていたり、

ドアが気密性の高いものに交換されていたりすると、

寝室の空気の出口がなくなり、

換気の流れが滞ってしまいます。

リフォームなどでドアを交換する際は、

見た目やデザイン性だけでなく、

アンダーカットの有無も、あわせて確認しておきたいポイントです。


給気口をふさいでいませんか?

多くの場合、寝室の壁面や窓の上部には、

外気を室内に取り込むための、

給気口(ガラリ)が、

設置されていることが一般的です。

しかし、

ベッドやタンスの配置、

カーテンのかけ方によっては、

この給気口が、

気づかないうちに塞がれていることがあります。

寒さ対策として、

冬場に給気口を自分でガムテープなどで塞いでしまうケースも、

実は意外と少なくありません。


熱交換換気なら、冬でも給気口を我慢しなくていい

給気口を塞ぎたくなる理由の多くは、

「冷たい外気が直接入ってくるから」

という単純な理由によるものです。

熱交換換気システムをきちんと採用していれば、

屋外の冷たい空気を、

室内の暖かさに近い温度まで近づけてから、

給気することができます。

これにより、

「換気を我慢する」という選択を、

しなくて済むようになります。

給気口を自分で塞ぐという行為は、

実は、

設計士が緻密に計算した、

住宅の換気計画そのものを、

無効化してしまう行為でもあります。

その寒さの根本原因が、

実は断熱性能の不足にあることも多いため、

給気口をふさぐという対症療法ではなく、

住宅全体の性能を見直すことをおすすめします。


家具のレイアウトも、換気を左右する

寝室の模様替えをするとき、

見た目や動線のしやすさを優先して、

家具を配置することが多いはずです。

しかし、

背の高い家具を給気口の前に置いたり、

ベッドをドアのすぐ内側に置いたりしてしまうと、

せっかく設計された換気経路を、

意図せず塞いでしまうことがあります。

家具を配置する際は、

給気口やドア下のすき間の位置も、

少しだけ意識してみることをおすすめします。


MIURAHOMEの考え方

MIURAHOMEでは、断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」を標準とし、熱交換換気システムによって、寝室を含む家全体に、快適な空気を届ける設計を大切にしています。

給気口の配置や、ドア下のすき間まで含めた、換気計画全体でご提案しています。冬でも我慢せず、快適に換気できる環境を、標準仕様として実現しています。

MIURAHOME標準仕様一覧(UA値・C値・換気・窓・耐震ほか)

まとめ

寝室は、

ドアを閉め切って過ごす時間が長いからこそ、

換気の仕組みが正しく機能しているかが、

とても重要になります。

ドア下のすき間や給気口を塞いでいないか、

一度、ご自宅の寝室を、

見直してみることをおすすめします。

家具のレイアウトを変えるときにも、

換気経路を意識してみてください。


よくある質問

ドア下のアンダーカットは、自分で確認できますか?

ドアの下に数ミリから1センチ程度のすき間があるかを目視で確認できます。カーペットやドアストッパー、床材のリフォームなどで塞がれていないかもあわせて確認するとよいでしょう。

給気口はどこにあるか分かりません。どう探せばよいですか?

壁の上部や窓枠付近に設置された、丸or四角い格子状の小さなカバーが給気口です。分からない場合は、新築時の設計図面を確認するか、施工した住宅会社に問い合わせて確認することをおすすめします。

給気口を掃除する必要はありますか?

ホコリが溜まると給気量が徐々に減ってしまうため、定期的な掃除を強くおすすめします。フィルターがついている場合は、取扱説明書に従って交換・清掃してください。季節の変わり目に合わせて確認する習慣をつけると安心です。

寝室のドアを開けたまま寝る方がよいですか?

アンダーカットが適切に設けられていれば、ドアを閉めたままでも換気は機能します。プライバシーや空調効率を考えると、正しく設計された住宅ではドアを閉めて過ごせる方が望ましいといえます。

築年数が古い住宅でも、換気の見直しはできますか?

給気口の増設や、ドア下のすき間調整など、部分的な改善であれば可能な場合があります。まずは現状の換気経路を専門家に確認してもらうことを強くおすすめします。

窓を開けて寝た方が、換気はよくなりますか?

窓開けは一時的な換気には有効ですが、防犯面や気温・騒音、虫の侵入などの影響もあるため、就寝中は毎晩続けることが難しいケースが多いです。計画換気がきちんと機能していれば、窓を開けなくても十分な換気が可能です。

換気の風が直接体に当たると寒く感じますが、対策はありますか?

給気口の向きやベッドの配置をうまく見直すことで、直接風が当たるのを避けられる場合があります。気になる場合は、無理に給気口を塞いだりせず、施工した住宅会社に必ず一度相談することをおすすめします。


快適な睡眠環境をつくる換気設計について、もっと詳しく知りたい方へ

MIURAHOMEでは、寝室まで含めた家全体の換気計画について、実際の建物でご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。

お気軽にご相談ください。


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参考文献

本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。

  • MIURAHOME 社内施工基準
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