スタッフブログ

  • HOME
  • スタッフブログ
  • 住宅性能表示制度を知っていますか?家選びの新常識|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方

三浦 恭輔

住宅性能表示制度を知っていますか?家選びの新常識|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方

2026.06.16

住宅性能表示制度を知っていますか?家選びの新常識|MIURAHOME

結論:第三者機関が10分野で住宅性能を評価する公的制度

住宅性能表示制度は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき、公正中立な第三者機関(登録住宅性能評価機関)が、耐震性能から音環境まで10分野にわたって住宅の性能を等級で評価する公的な制度です。住宅会社の自己申告ではなく、客観的な評価書が発行される点が大きな特徴です。

この記事の執筆者

三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。


はじめに

「BELS」「長期優良住宅」など、

住宅の性能に関する制度は、

いくつも存在します。

その中でも、

意外と知られていないのが、

「住宅性能表示制度」です。

今回は、

この制度について解説します。


住宅性能表示制度とは

住宅性能表示制度は、

2000年に施行された、

「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」

に基づく制度です。

住宅会社が自社で「高性能です」と説明するのではなく、

公正中立な第三者機関が、

設計図書の審査や、

施工現場の検査を行い、

評価書を発行します。この客観性こそが、制度の最大の価値だといえます。


評価される10分野

住宅性能表示制度の10分野

住宅性能表示制度では、

  1. 構造の安定
  2. 火災時の安全
  3. 劣化の軽減
  4. 維持管理・更新への配慮
  5. 温熱環境・エネルギー消費量
  6. 空気環境
  7. 光・視環境
  8. 音環境
  9. 高齢者等への配慮
  10. 防犯対策

という、10の分野が評価対象です。

このうち、

4分野は必須項目、

残りは選択項目とされています。


BELS・長期優良住宅との違い

BELSは、

省エネ性能に特化した評価制度です。

長期優良住宅は、

耐震性・省エネ性・維持管理のしやすさなど、

複数の基準を満たした住宅を、

行政が認定する制度です。

一方、

住宅性能表示制度は、

音環境や光・視環境、防犯まで含めて、

より幅広い分野を、

横断的に評価する点が特徴です。


等級表示の見方

住宅性能表示制度では、

多くの分野が、

「等級」という形で表示されます。

たとえば、

構造の安定に関する等級では、

等級3が最も高い耐震性能を示し、

数百年に一度発生する地震の、

1.5倍の力に対しても、

倒壊しない程度の強さとされています。

このように、

分野ごとに等級の意味は異なるため、

単に「等級が高い」というだけでなく、

それぞれの分野で何が評価されているのかを、

理解しておくことが大切です。


取得するメリット

住宅性能表示制度を利用するメリットとして、

  • 第三者機関による客観的な評価が得られる
  • 構造の安定に関する等級に応じて、地震保険の割引が受けられる場合がある
  • 万が一のトラブル時に、指定住宅紛争処理機関を利用できる

が挙げられます。

特に、

第三者による客観的な評価という点は、

住宅会社の説明だけでは得られない、

安心材料になります。特に初めて家を建てる方にとっては、専門用語だけでは判断しにくい性能を、客観的な形で確認できる貴重な手段です。


「設計」と「建設」、2種類の評価書がある

住宅性能表示制度には、

  • 設計住宅性能評価書(設計図書の段階で評価)
  • 建設住宅性能評価書(実際の施工現場を検査して評価)

という、2種類の評価書があります。

設計段階の評価だけでは、

「図面通りに、実際に施工されたか」

までは分かりません。

建設住宅性能評価書まで取得することで、

現場での施工内容についても、

第三者による検査を受けたことになります。

どちらの評価書を取得しているのか、

確認しておくとよいでしょう。


MIURAHOMEの考え方

MIURAHOMEでは、耐震等級3、BELS取得推奨、長期優良住宅認定推奨といった基準を掲げ、断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」もあわせて、客観的な指標での性能証明を大切にしています。

住宅会社の言葉だけでなく、第三者による評価や制度を積極的に活用することで、お客様に安心して判断していただける材料を、できるだけ多く用意したいと考えています。

MIURAHOME標準仕様一覧(UA値・C値・換気・窓・耐震ほか)

まとめ

住宅性能表示制度は、

品確法に基づき、

第三者機関が10分野にわたって、

住宅の性能を評価する公的制度です。

BELSや長期優良住宅とあわせて、

住宅会社選びの際の、

客観的な判断材料として、

知っておいていただきたい制度です。制度を知っているかどうかで、住宅会社との会話の質も変わってきます。


よくある質問

住宅性能表示制度は誰が評価するのですか?

住宅会社ではなく、公正中立な第三者機関(登録住宅性能評価機関)が、設計図書の審査や施工現場の検査を行い、評価書を発行します。この客観性こそが、制度の最大の価値だといえます。

住宅性能表示制度とBELSは何が違いますか?

BELSは省エネ性能に特化した評価制度です。住宅性能表示制度は、構造・省エネ・空気環境・音環境・防犯など、より幅広い10分野を横断的に評価する点が異なります。

住宅性能表示制度を取得すると、どんなメリットがありますか?

第三者機関による客観的な評価が得られること、構造の安定に関する等級に応じて地震保険の割引が受けられる場合があること、トラブル時に指定住宅紛争処理機関を利用できることなどが挙げられます。

すべての項目を評価してもらう必要がありますか?

10分野のうち4分野は必須項目ですが、残りは選択項目です。予算や優先事項に応じて、評価する項目を選ぶことができます。

耐震等級3とはどのくらいの強さですか?

住宅性能表示制度における構造の安定に関する等級のうち、等級3が最も高い耐震性能を示します。数百年に一度発生する地震の1.5倍の力に対しても、倒壊しない程度の強さとされています。

住宅性能表示制度を取得する費用はかかりますか?

第三者機関による審査・検査を伴うため、一定の費用と期間が必要です。ただし地震保険の割引などのメリットもあるため、長期的に見ればメリットが上回るケースも少なくありません。住宅会社に確認することをおすすめします。

設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書は何が違いますか?

設計住宅性能評価書は設計図書の段階での評価、建設住宅性能評価書は実際の施工現場を検査したうえでの評価です。図面通りに施工されたかまで確認したい場合は、建設住宅性能評価書の取得状況を確認することをおすすめします。


断熱性能について、もっと詳しく知りたい方へ

MIURAHOMEでは、第三者評価や各種認定制度について実際にご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。

お気軽にご相談ください。


関連コラム


参考文献

本記事の作成にあたり、以下の情報を参照しました(すべて2026年8月時点で確認)。

  • 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会 住宅性能表示制度に関する公表資料
  • 国土交通省 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に関する資料
  • MIURAHOME 社内施工基準
TO TOP