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三浦 恭輔

家はデザインで選ぶもの?「暮らしの質」から住宅を考えてみる|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方

2026.06.19

家はデザインで選ぶもの?「暮らしの質」から住宅を考える|MIURAHOME

結論:デザインは「暮らしの質」を構成する一要素にすぎない

デザインは、家選びの入口として大切な要素です。ただしそれだけで住宅を選んでしまうと、住み始めてから後悔することがあります。断熱・気密・間取り・耐久性・光熱費・資産価値まで含めて総合的に考えることが、長く満足できる家づくりにつながります。

この記事の執筆者

三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。


はじめに

モデルハウスやSNSで、

おしゃれな外観・内観の写真を見て、

「こんな家に住みたい」と思うのは、

ごく自然なことです。

ただ住宅は、

「見る」ものである以前に、

「暮らす」ものです。

この記事では、

デザインだけで家を選ぶことのリスクと、

「暮らしの質」という視点から住宅を考える方法を解説します。


なぜ人は「デザイン」で家を決めやすいのか

デザインの良し悪しは、

写真や図面を見た瞬間に、

直感的に判断できます。

一方、断熱性能や気密性能、

間取りの動線の良し悪しは、

実際に住んでみないと分かりにくいものです。

人は「すぐに判断できる情報」に、

意思決定を引っ張られやすい傾向があります。

これが、

家づくりでデザインが優先されやすい、

大きな理由のひとつです。


「暮らしの質」を構成する6つの要素

「暮らしの質」を構成する6つの要素(デザイン・温熱性能・間取り・耐久性・光熱費・資産価値)

住宅の満足度は、

デザインだけで決まるわけではありません。

  • デザイン・意匠:外観や内観の美しさ、好み
  • 温熱性能(断熱・気密):夏冬の快適さ、体への負担
  • 間取り・動線:家事のしやすさ、家族の過ごしやすさ
  • 耐久性・メンテナンス性:長期的な維持費、資産としての寿命
  • 光熱費:毎月・毎年かかり続けるランニングコスト
  • 資産価値:将来売却・相続する際の評価

これら6つの要素は、

それぞれが独立しているのではなく、

互いに影響し合っています。


デザインだけを優先すると、何が起こるか

大きな窓に憧れて設置したものの、

夏の日射や冬の熱損失で悩む。

開放的な吹き抜けに憧れて設置したものの、

冷暖房が効きにくく、光熱費がかさむ。

外観のシンプルさを優先して、

庇を浅くした結果、

日射のコントロールが難しくなる。

これらは、

デザインだけを見ていると、

気づきにくい落とし穴です。


逆に、性能だけを追いかけても失敗する

一方で、

UA値やC値といった数値だけを追い求め、

間取りやデザインの心地よさを、

後回しにしてしまうケースもあります。

性能が高くても、

家事動線が悪ければ毎日のストレスになりますし、

気に入らないデザインの家では、

愛着を持って長く住み続けることが難しくなります。

デザインか性能か、

という二択で考えるのではなく、

両方を満たす設計を目指すことが重要です。


見学会で、デザイン以外に確認したいこと

モデルハウスや完成見学会は、

デザインを確認する場になりがちです。

せっかく足を運ぶなら、

次のような点もあわせて確認してみてください。

  • 実際に生活動線を歩いてみて、家事のしやすさを体感する
  • 窓際・廊下・脱衣所など、部屋ごとの温度差を確認する
  • 断熱材の厚みや、気密測定(C値)の実測結果を質問する
  • 収納の量と配置が、自分たちの荷物に合っているか想像する
  • 外壁・屋根・設備のメンテナンス周期と費用を聞いておく
  • 間取りや性能をふまえた、年間の光熱費シミュレーションを依頼する

写真では伝わらない情報ほど、

現地で直接確認する価値があります。

担当者に遠慮なく質問することが、

後悔しない家選びの第一歩です。


「5年後・10年後にどう感じるか」で家を選ぶ

デザインへの満足度は、

住み始めた瞬間がもっとも高く、

時間とともに「当たり前」になっていきます。

一方、

温熱性能や光熱費、間取りの使いやすさは、

住むほどに実感が積み重なっていく要素です。

家を選ぶときは、

「今日、気に入るかどうか」だけでなく、

「5年後、10年後も満足しているか」を、

あわせて考えることが大切です。


MIURAHOMEの考え方

MIURAHOMEでは、デザイン性と住宅性能を切り離さず、ひとつの設計として考えています。庇を90cm〜1.2mと深く設け、樹脂枠・日射遮蔽型トリプルガラスを南面中心に配置する日射計画は、見た目の美しさと快適な室内環境の両立を目指したものです。

断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」、熱交換率80%以上の第一種熱交換換気(Zehnder製)を組み合わせることで、デザインと暮らしやすさ、そして長期的な光熱費まで見据えた住まいづくりを行っています。

MIURAHOME標準仕様一覧(UA値・C値・換気・窓・耐震ほか)

まとめ

デザインは、

家選びの大切な入口です。

ただしそれだけで判断すると、

住み始めてから後悔することもあります。

デザイン・温熱性能・間取り・耐久性・光熱費・資産価値。

この6つの要素をバランスよく満たすことが、

「暮らしの質」の高い住まいにつながります。

次回からは、

これらの要素をさらに専門的に掘り下げていきます。


よくある質問

デザインを重視すること自体は、間違っていますか?

間違っていません。デザインへの愛着は、長く住み続けるうえで大切な要素のひとつです。重要なのは、デザインだけで判断せず、温熱性能や間取り、光熱費、資産価値なども含めて総合的に検討することです。

性能を優先すると、デザインは犠牲になりますか?

必ずしもそうとは限りません。庇の深さや窓の配置など、性能向上のための工夫は、設計次第でデザインの一部として美しく取り入れることができます。性能とデザインは対立するものではなく、両立を目指すべきものです。

「暮らしの質」を比較するには、何を見ればいいですか?

デザインだけでなく、UA値・C値などの断熱・気密性能、間取りの動線、想定される光熱費、メンテナンスにかかる費用、将来の資産価値まで含めて、複数の視点で比較することをおすすめします。

後悔しない家づくりのために、最初に何をすべきですか?

まずは「5年後、10年後にどう暮らしていたいか」を具体的にイメージすることです。そのうえで、デザイン・性能・間取り・コストのそれぞれについて、優先順位を家族で話し合っておくと、判断に迷いにくくなります。

デザイン重視の会社と性能重視の会社、どちらを選べばいいですか?

どちらか一方に偏った会社よりも、デザインと温熱性能の両方を専門性高く提案できる会社を選ぶことをおすすめします。打ち合わせの際に、断熱・気密の数値だけでなく、その数値をどう空間デザインに落とし込んでいるかを質問してみると、会社の考え方が見えてきます。


「暮らしの質」から考える家づくりを、もっと詳しく知りたい方へ

MIURAHOMEでは、デザインと住宅性能を両立させた実例をご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。

お気軽にご相談ください。


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参考文献

本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。

  • 国土交通省 住宅性能表示制度に関する資料
  • 一般社団法人 住宅生産団体連合会 住宅取得に関する調査資料
  • MIURAHOME 社内施工基準
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