
在宅時間が長い人ほど、住宅性能が暮らしに与える影響は大きい|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方
2026.08.29

目次
結論:家で過ごす時間が長い人ほど、住宅性能の差を「体感」し続けることになる
住宅性能の違いは、家にいる時間が長いほど、暮らしに与える影響が大きくなります。リモートワークの普及などで在宅時間が増えている今こそ、あらためて考えたいテーマです。
この記事の執筆者
三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。
はじめに
「住宅性能」の話をすると、
「そこまでこだわらなくても」
と感じる方もいます。
しかし、
その感じ方は、
「家にいる時間」によって、
大きく変わってくるテーマです。
働き方によって、在宅時間には大きな差がある

フルタイムで出社する人と、
フルリモートで働く人とでは、
平日の在宅時間に、
10時間以上の差が生まれることもあります。
育児中の方や、
退職後の高齢者の方は、
さらに長い時間を、
家で過ごすことになります。
1日のうち、
起きている時間のほとんどを、
自宅で過ごす方も少なくありません。
在宅時間が長いほど、大きくなる3つの影響
住宅性能の差は、
主に次の3つの面で、
在宅時間の長さに比例して、
影響が大きくなります。
- 光熱費:冷暖房を稼働させる時間そのものが長くなる
- 体感の快適さ:温度差・湿度のストレスを感じる時間が長くなる
- 集中力・作業効率:室内環境が仕事や家事の質に直結する
出社中心の暮らしであれば、
住宅の性能差は、
朝の身支度の時間や、
帰宅後から就寝までの、
限られた時間にしか、
影響しません。
しかし、
在宅時間が長くなるほど、
その影響を受ける時間も、
長くなっていきます。
在宅ワークと「室温のムラ」の相性の悪さ
在宅ワークでは、
リビング・書斎・寝室など、
家の中の複数の部屋を、
行き来しながら過ごすことが多くなります。
オフィスであれば、
建物全体が同じように空調されているため、
場所による温度差を、
意識することはあまりありません。
断熱・気密性能が低い住宅では、
部屋ごとの温度差が大きく、
「作業部屋だけ寒い・暑い」
といった不満につながりやすくなります。
家全体を効率よく暖め・冷やせる住宅であれば、
どの部屋で過ごしても、
快適さが大きく変わりません。
在宅ワークの生産性は、
室温や湿度といった、
住環境そのものにも、
左右されると考えられています。
高齢の親と暮らす場合にも、同じ視点が重要
在宅時間が長いのは、
リモートワーカーだけではありません。
高齢の親と同居する、
あるいは二世帯住宅を検討する場合、
日中ほとんどの時間を家で過ごす、
家族の存在も考慮する必要があります。
高齢者は特に、
寒暖差による血圧への影響も、
受けやすいとされています。
一日の大半を家の中で過ごす方にとって、
室内の温度環境は、
健康そのものに関わる要素になります。
在宅時間が長い家族がいる家ほど、
住宅性能への投資が、
暮らし全体に与える効果は大きくなります。
家族の誰かが長く家で過ごすなら、
その分だけ、
性能の価値も大きくなると考えられます。
「性能を上げても、あまり家にいないから」という誤解
住宅性能について相談を受ける際、
「共働きで日中は家にいないので、
そこまで性能は必要ないかもしれません」
という声を聞くことがあります。
しかし、
働き方は、
今後何十年もの間、
同じままとは限りません。
転職や独立で在宅ワークが増えたり、
子育てや介護で在宅時間が長くなったり、
退職後は一日中家で過ごすようになったりと、
ライフステージによって、
在宅時間は大きく変化します。
「今の暮らし方」だけでなく、
「将来の暮らし方」も見据えて、
性能を選んでおくことが大切です。
住宅は一度建てると、
簡単には建て替えられないからこそ、
この視点が重要になります。
MIURAHOMEの考え方
MIURAHOMEでは、断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」を標準とし、家のどこにいても快適に過ごせる住まいを目指しています。
在宅時間が長くなっている今の暮らし方に合わせて、住宅性能を見直すご提案を大切にしています。

まとめ
住宅性能の差は、
家にいる時間が長いほど、
光熱費・快適さ・作業効率など、
さまざまな面で影響が大きくなります。
リモートワークの普及や、
高齢の家族との同居など、
在宅時間が長い暮らし方をする方ほど、
住宅性能を重視する価値があるといえます。
今の働き方だけでなく、
この先何十年の暮らし方の変化まで見据えて、
住宅性能を選ぶことをおすすめします。
よくある質問
在宅時間が短い人には、住宅性能はあまり関係ありませんか?
在宅時間が短くても、朝晩や休日は自宅で過ごすため、快適さや光熱費への影響はあります。ただし、在宅時間が長い方ほど、その影響を受ける時間が長くなる傾向があります。
在宅ワーク用の部屋だけ性能を上げることはできますか?
部分的な断熱強化も可能ですが、家全体の気密性能が低いままだと、その部屋だけ効果を発揮しにくいことがあります。家全体でバランスよく性能を確保することをおすすめします。中途半端な部分改修より、新築時に家全体の性能を整えておく方が、結果的に効率的なケースが多いです。
在宅時間が長い家族構成の場合、間取りにも工夫は必要ですか?
性能面に加えて、家族それぞれが快適に過ごせる空間を分散して配置する間取りの工夫も有効です。性能と間取り、両方の視点から検討することをおすすめします。
高齢の親との同居を検討していますが、何を優先すべきですか?
家全体の温度差を小さく保てる断熱・気密性能を優先することをおすすめします。特にトイレや廊下など、移動時に使う空間の温度差を減らすことが重要です。
在宅時間が長いと、光熱費もそれだけ増えますか?
冷暖房の稼働時間が長くなる分、光熱費は増える傾向があります。ただし、住宅性能が高ければ、その増加幅を抑えることができます。詳しい試算は、月々の光熱費差を35年間積み上げた場合の記事もあわせてご覧ください。
今後在宅時間が増える予定がない場合は、性能はそこまで重視しなくてよいですか?
現時点で在宅時間が短くても、家族構成やライフステージの変化によって、将来的に在宅時間が長くなる可能性は誰にでもあります。新築時にしか整えにくい断熱・気密性能は、将来を見据えて確保しておくことをおすすめします。
暮らし方に合わせた住宅性能について、もっと詳しく知りたい方へ
MIURAHOMEでは、在宅時間が長い暮らし方に合わせた住まいづくりについて、実際の建物でご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。
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参考文献
本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。
- 国土交通省 スマートウェルネス住宅等推進事業に関する調査資料
- MIURAHOME 社内施工基準