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三浦 恭輔

家を「坪単価」だけで比較してはいけない理由|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方

2026.08.29

家を「坪単価」だけで比較してはいけない理由|MIURAHOME

結論:坪単価は会社によって計算方法が異なり、単純比較には向かない指標

「A社は坪単価60万円、B社は坪単価70万円」と聞くと、A社の方が安いと感じます。しかし、この比較には大きな落とし穴があります。

この記事の執筆者

三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。


はじめに

家づくりの情報を集めていると、

「坪単価」という言葉に、

何度も出会うはずです。

しかし、

この坪単価という数字は、

実は住宅会社ごとの、

計算方法の違いによって、

大きく変わってしまう指標です。

「分かりやすい指標」のはずが、

かえって比較を難しくしている、

というのが実情です。

この記事では、

坪単価の落とし穴と、

本当に比較すべきポイントを整理します。


坪単価の計算式そのものはシンプル

坪単価は、

次の式で計算されます。

  • 坪単価 = 建築費 ÷ 延床面積(坪)

式自体はシンプルですが、

「建築費」に何を含めるか、

「延床面積」に何を含めるかが、

住宅会社によって統一されていない、

という問題があります。

つまり、

同じ「坪単価60万円」という表示でも、

中身がまったく違う、

ということが起こり得ます。


「坪単価」に含まれるかどうかが分かれやすい費用

坪単価に含まれるかどうかが会社によって分かれやすい費用(外構工事費・地盤改良工事費・諸経費・床面積算入の違い)

たとえば、

外構工事費や地盤改良工事費、

設計料などの諸経費を、

「本体工事費」に含めるか、

「別途費用」として扱うかは、

会社によって異なります。

特に地盤改良工事費は、

土地の状態によって金額が大きく変わるため、

最初から含めて表示することが、

難しい項目でもあります。


「延床面積」の数え方にも違いがある

バルコニーやロフト、

吹き抜け部分を、

延床面積に含めるかどうかも、

会社によって扱いが異なります。

建築基準法上の延床面積と、

住宅会社の営業資料で使われる面積が、

一致しないケースもあります。

同じ建築費であっても、

延床面積の数え方次第で、

坪単価の数字は、

大きく変わってしまいます。

つまり、

「坪単価が安い」という表示だけを見て、

安易に会社を比較することは、

危険だといえます。

広告やチラシに掲載されている坪単価は、

最も安いプランを基準にした、

「参考価格」であることも多く、

実際の見積もりでは、

その通りにならないケースもあります。


坪単価には、性能の差が反映されにくい

もうひとつ見落とされがちなのが、

坪単価という指標には、

断熱・気密性能の差が、

直接反映されにくいという点です。

UA値0.87の住宅と、

UA値0.26の住宅が、

同じ坪単価で並んでいても、

その先の光熱費や快適さには、

大きな差が生まれます。

坪単価という一つの数字だけでは、

こうした「住んでからの差」を、

まったく見抜くことができません。

建てるときの金額だけでなく、

住み始めてからの数十年も含めて、

比較する視点が必要です。

坪単価はあくまで、

数ある判断材料のひとつに過ぎないと、

心に留めておきましょう。


具体例で見る、「坪単価60万円」の落とし穴

たとえば、

延床面積30坪の住宅を、

2つの会社に見積もってもらったとします。

  • A社:坪単価60万円(本体工事費のみで計算、外構・地盤改良・諸経費は別途)
  • B社:坪単価65万円(外構・地盤改良・諸経費をすべて含んで計算)

数字だけを見ると、

A社の方が安く見えます。

SNSや比較サイトでも、

「坪単価が安い会社」として、

紹介されやすいでしょう。

しかし、

A社にも実際には、

契約後に外構費や諸経費が別途発生するため、

最終的な総額は、

B社とほとんど変わらない、

というケースも珍しくありません。

むしろ、

後から別途費用が積み上がっていく分、

最初から総額を提示しているB社の方が、

結果的に分かりやすく、安心とも言えます。


MIURAHOMEの考え方

MIURAHOMEでは、断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」を標準とし、坪単価だけでなく、含まれる工事の範囲や性能まで含めて、分かりやすくご説明することを大切にしています。

見積書の項目や算出根拠についても、疑問が残らないよう丁寧にご説明いたします。

MIURAHOME標準仕様一覧(UA値・C値・換気・窓・耐震ほか)

まとめ

坪単価は、

建築費に何を含めるか、

延床面積をどう数えるかによって、

住宅会社ごとに大きく変わる指標です。

坪単価の数字だけで比較するのではなく、

見積もりに含まれる工事の範囲や、

断熱・気密性能まで確認することが、

後悔しない家づくりにつながります。

「坪単価が安い」という言葉だけに、

飛びつかないことが、

賢い住宅選びの第一歩です。


よくある質問

坪単価を比較する際、最低限確認すべきことは何ですか?

「本体工事費」に何が含まれ、何が別途費用になるのかを、必ず確認することをおすすめします。特に外構工事・地盤改良・給排水引き込みなどは、金額が大きくなりやすい項目です。同じ条件で比較できるよう、見積もりの内訳をそろえてもらうとよいでしょう。

総額で比較すれば、坪単価は気にしなくてよいですか?

総額での比較は重要ですが、延床面積が異なるプラン同士を比較する際には、坪単価も参考になります。ただし、総額・坪単価のどちらか一方だけで判断せず、両方を組み合わせて考えることが大切です。

坪単価が高い会社は、必ずしも良い住宅会社ではないのですか?

坪単価が高い理由が、性能や仕様の充実によるものか、単に諸経費の含め方の違いによるものかを見極める必要があります。担当者に理由を具体的に確認したうえで判断することをおすすめします。

同じ延床面積なら、坪単価だけで比較して問題ないですか?

延床面積が同じでも、本体工事費に含まれる工事範囲が異なれば、単純比較はできません。見積もりの内訳を確認し、同じ土俵で比較することが重要です。

複数の住宅会社を比較するときのコツはありますか?

同じ間取り・同じ性能条件で見積もりを依頼し、坪単価だけでなく総額・工事範囲・性能数値をあわせて比較することをおすすめします。可能であれば、見積もりの内訳を項目ごとに並べて確認すると、違いが見えやすくなります。

広告の坪単価と、実際の見積もりが違うのはなぜですか?

広告に掲載される坪単価は、標準的な仕様や最小限のプランを基準にしていることが多く、間取りや設備のグレードを変えると金額も変わります。広告の数字はあくまで目安として捉え、正式な見積もりで確認することをおすすめします。


分かりやすい見積もりについて、もっと詳しく知りたい方へ

MIURAHOMEでは、坪単価だけでなく総額・工事範囲・性能まで丁寧にご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。

お気軽にご相談ください。


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参考文献

本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。

  • MIURAHOME 社内施工基準
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