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三浦 恭輔

健康住宅とは自然素材の家?本当に考えるべき「室内環境」|長崎で重要な高断熱・高気密住宅の考え方

2026.07.22

健康住宅とは自然素材の家?本当に考えるべき「室内環境」|MIURAHOME

結論:健康住宅の本質は自然素材ではなく、温度差・湿度・空気質を含めた「室内環境」全体にあります

「健康住宅」と聞くと、無垢材や漆喰など、自然素材をふんだんに使った家を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、それだけでは健康住宅とはいえません。本当に考えるべきポイントを丁寧に整理します。

この記事の執筆者

三浦 恭輔(MIURAHOME 取締役部長・営業部)
大学院卒業後、都内の設計事務所に勤務し、2023年にMIURAHOMEへ入社。設計事務所でのデザイナー経験を活かし、「美しい空間」「住みよい性能」「安心なライフプラン」の提案を行う。長崎県諫早市を拠点に、パッシブハウス基準の高断熱・高気密住宅を専門に手がける。


はじめに

「健康住宅」という言葉は、

住宅業界全体で広く使われていますが、

実は明確な定義があるわけではありません。

住宅会社によって、

その言葉が指す内容や重視するポイントは、

想像以上に大きく異なります。

「自然素材を使った家」という、

イメージが先行しがちですが、

それだけでは、

本当の意味での健康住宅とはいえません。

この記事では、

「健康住宅」という言葉の本質を、

4つの視点からあらためて整理していきます。


「健康住宅」を考えるうえで欠かせない4つの視点

健康住宅を考えるうえで欠かせない4つの視点(温度差・湿度・空気質・化学物質対策)

自然素材は、

これらの視点を補完する、

魅力的な選択肢のひとつではありますが、

それだけで健康住宅になるわけでは決してありません。


シックハウス症候群と、法律による規制の歴史

今から数十年前の日本では、

建材や接着剤に含まれる、

ホルムアルデヒドなどの化学物質によって、

頭痛やひどいめまい、

目や喉の強い刺激感といった症状が起こる、

「シックハウス症候群」が、

大きな社会的な問題となりました。

この社会的な問題を受けて、

建築基準法が大きく改正され、

現在では、

ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限とあわせて、

すべての住宅に24時間換気システムの設置が、

明確に義務付けられています。

つまり、

現在の住宅は、

建材の対策と換気の両方によって、

一定水準の安全性が、

確保される仕組みになっています。

この歴史的な経緯を知っておくと、

「なぜ24時間換気が義務なのか」

という理由も、

より深く、腑に落ちて理解できるはずです。


自然素材を選ぶなら、性能とセットで考える

無垢材や漆喰などの自然素材には、

湿度を吸ったり吐いたりする調湿効果や、

時間が経つほど味わいが増す独特の風合いといった、

多くの魅力があります。

しかし、

仮に断熱・気密性能が低い住宅で、

自然素材だけを部分的に取り入れても、

室内の温度差や湿度の根本的な問題は、

残念ながら解決しません。

自然素材の魅力を、

最大限に活かすためにも、

断熱・気密・換気という、

土台の性能が欠かせません。

たとえば無垢材が持つ本来の調湿効果も、

室内の湿度が常に極端に高いままでは、

その効果を十分に発揮しきれなくなります。

こうした断熱・気密という性能の土台があって初めて、

自然素材の持つ本来の良さも、

最大限に活きてきます。


「素材」だけでは、家全体の健康は語れない

住宅展示場やモデルハウスを見学すると、

「うちは無垢材と漆喰をふんだんに使っているので、

体に優しい家です」

という丁寧な説明を受けることがよくあります。

たしかに素材そのものは、

体に優しいかもしれませんが、

もしその家の断熱・気密性能が低ければ、

冬はしんしんと底冷えし、

夏はじめじめと蒸し暑く、

結露やカビのリスクも、

相変わらず高いままになってしまいます。

「素材」と「性能」は、

対立する概念ではなく、

どちらか一方だけを選ぶのではなく、

両方をセットで考えるべき、

切り離せないテーマです。


MIURAHOMEの考え方

MIURAHOMEでは、断熱性能「UA値0.35以下(最低ライン)/0.26以下(推奨)」、気密性能「C値0.19以下」を標準とし、温度差・湿度・空気質を含めた室内環境全体こそが、健康住宅の条件だと考えています。

素材選びだけでなく、性能という土台から健康な暮らしをご提案しています。ご家族のご希望に応じて、無垢材や漆喰などの自然素材を取り入れたご提案も可能です。

MIURAHOME標準仕様一覧(UA値・C値・換気・窓・耐震ほか)

まとめ

「健康住宅」の本質は、

自然素材を使うことだけではなく、

温度差・湿度・空気質・化学物質対策を含めた、

室内環境全体にあるといえます。

住宅会社選びの際は、

「自然素材を使っているか」だけでなく、

断熱・気密・換気の性能まで、

確認することをおすすめします。

パンフレットに載っている見た目や雰囲気の良さに加えて、

数値で客観的にしっかり確認できる性能まで見ることで、

初めて、うたい文句だけではない、本当の意味での「健康住宅」に、

着実に近づくことができます。


よくある質問

自然素材を使った家は、健康に良くないのですか?

そうではありません。自然素材には調湿効果などのメリットがあります。ただし、それだけで健康住宅とはいえず、断熱・気密・換気の性能とあわせて、総合的に考えることが大切です。

シックハウス対策は、今の住宅ではもう不要ですか?

法規制により一定の安全性は確保されていますが、家具や新しいカーテン、市販の接着剤など、後から持ち込む物からも化学物質が発生することがあります。24時間換気を止めずに使い続けることが大切です。

健康住宅を謳う会社を選ぶとき、何を確認すればよいですか?

使用する自然素材だけでなく、UA値・C値などの断熱・気密性能の数値、換気システムの種類や気密測定の実施有無についても、あわせて確認することをおすすめします。

化学物質過敏症の方でも、安心して暮らせる住宅はありますか?

建材の選定や換気計画に十分配慮することで、リスクを抑えることは可能です。症状の程度には個人差があるため、専門医とも相談しながら、住宅会社に具体的な希望を伝えることをおすすめします。

古い家をリフォームする場合も、同じ考え方は当てはまりますか?

はい。リフォームの際も、断熱・気密性能の見直しとあわせて、換気計画や使用する建材を検討することで、より健康的な室内環境に近づけることができます。

「健康住宅」を証明する公的な認定制度はありますか?

住宅性能表示制度など、断熱等性能等級や換気に関する基準を示す公的な制度はあります。ただし「健康住宅」という言葉自体に統一された公的な定義や認定制度があるわけではないため、うたい文句だけでなく、具体的な性能数値で確認することが大切です。


本当の意味での健康住宅について、もっと詳しく知りたい方へ

MIURAHOMEでは、温度差・湿度・空気質まで含めた本当の室内環境について、実際の建物でご説明する完成見学会・個別相談を随時受け付けています。

どうぞお気軽にご相談ください。


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参考文献

本記事の作成にあたり、以下の情報を参考にしました(すべて2026年8月時点で確認)。

  • 建築基準法におけるシックハウス対策関連規定(ホルムアルデヒド発散建材の使用制限、24時間換気設置義務)
  • MIURAHOME 社内施工基準
  • 住宅性能表示制度に関する公的な資料
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